吾輩は褐色である

　
久しぶりにニュース担当となり、元日出社した。
 
空が白み始めた頃、会社に着くと、新人・内野泰輔の姿が。
 
聞けば、夜勤明けにも関わらずこれから「とくダネ！」取材に出るという。
 
 
―新年早々大変だな…大丈夫か？
 
―むしろ元日に仕事ができ、充実した一年になりそうです！
　少しでも早く先輩方に近づけるよう頑張ります！
 
 
充血した内野の目に、今まさに昇らんとする太陽のような力強さを見た。
 
我が母校の水泳部出身でもある、愛すべき後輩。
 
部では主将という大役を務めあげた。
 
間違いなく彼はこの先、太陽のごとく昇りつめてゆくことだろう。
 
 
 
決めた。
 
2016年一発目のブログは、この男に登場してもらおう。
 
 

―内野、ブログ用に写真撮っていいか？
 
―え…？いや、先輩のブログに自分なんか…
 
―いや、そのやる気に満ちた表情を収めたいんだ。頼む！
 
 
 
そして、初日の出に照らされた美しい台場を背景に、パシャリ。
 
 


 
 
 

ごめん内野。