北海道では、手袋は「はめる」ものではなく「はく」ものです。
本当に寒い日が続いています。
朝、家を出るときにいつもこう思うのです。
「あぁ、今日こそ手袋はいていくかぁ。」
手袋を手に取ると、いつも思い浮かぶ光景。
路上に忘れ去られた手袋のカタワレ。
どこの道ともわからない場所で、ただ道行く人に踏みつけられて黒く汚れて打ち捨てられているのです。
「あの時の手袋、今どうしているんだろう。」
電車に乗る時や携帯電話を操作する時などには邪魔になる手袋。
外して、少しの間だけとポケットに突っ込んだが最後、気づけばどこかに旅立ってしまう手袋。
まるで羽根が生えているかのようです。
「これをはいていけば、またなくしてしまうかもしれない。」
そう思うとなかなかはいて家を出ることができません。
よし。
今日こそはいていこうか。
外すときは必ずカバンにしまおう。。。
寒さに身を縮めながら小さな決意をした師走の朝。
#忘れ物にはご注意を
