8日、WBO世界スーパーフライ級とIBF世界ライトフライ級のダブル世界戦が東京・有明コロシアムで行われた。WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥は、同級1位のダビド・カルモナ(メキシコ)を3−0の判定で下し、2度目の防衛を達成した。一方、IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東も、同級11位のマルティン・テクアペトラ(メキシコ)を2−1の判定で下し、初防衛に成功した。
世界タイトルマッチ5連続KO勝ちを狙う井上は1回からいきなり攻勢を仕掛け、ワンツーからの右がカルモナの側頭部を捉える。井上はその後も優勢に進めるが決定打がないままダウンを奪えず勝負は最終の12ラウンドへ。試合残り30秒を切ったところで、カルモナが井上の連打に耐え切れず、井上がこの試合初めてのダウンを奪う。その後も井上はKOを狙いにいったが、カルモナも耐え勝負は判定となった。採点は2人が118―109、1人が116―111だった。
昨年末に悲願の3階級制覇を達成した八重樫は、立ち上がりは慎重だったが、2回から打ち合いに転じる。11回に打ち合いを披露し、最終回も壮絶な打ち合いを展開するも両者ダウンがないままゴングが鳴らされた。ジャッジの採点は1人が115―113でテクアペトラだったが、残り2人は116―113、115―113で八重樫を支持した。