4年前のロンドン五輪を超えるメンバーが揃った今年のリオデジャネイロ五輪の日本競泳陣。ロンドンでは、金メダルこそなかったが、銀3、銅8と戦後最多となる11個のメダルを獲得した。今大会では金メダルはもちろんのこと、メダル総数でも前回大会の上を目指す。
金メダル有力候補は、400メートル個人メドレーの萩野公介と瀬戸大也。2人は開会式翌日の7日に登場する。萩野は高校生で出場したロンドン五輪の同種目で銅メダルを獲得。2013年の世界選手権では200メートル個人メドレーで2位に輝いた。大学生になった21歳は8月15日に誕生日を迎える。金メダルを獲得して自身のバースデーの前祝いといきたいところだ。
その萩野とメダルを争うのが瀬戸。2013年、2015年の世界選手権では400メートル個人メドレーを連覇した。萩野と熾烈な争いを繰り広げ、日本人のワンツーフィニッシュも十分にあり得る。
女子では、渡部香生子、星奈津美も金メダル圏内。渡部は、15歳で挑戦したロンドン五輪では平泳ぎ200メートルで準決勝敗退と涙をのんだ。しかし、2015年の世界選手権では、同種目で金メダルとリオでのメダル有力候補に躍り出た。100メートル平泳ぎでは、ロンドン五輪の200メートル平泳ぎで銀メダルを獲得した鈴木聡美も出場する。また、19歳で出場した2008年の北京五輪で7位入賞を果たした金藤理絵も、平泳ぎで好勝負を期待したい。
星は、2015年の世界選手権200メートルバタフライで金メダル。2012年のロンドン五輪でも同種目で銅メダルに輝いた。円熟味を増した25歳は当然、リオ五輪でもメダル有力候補だ。
その他にも、ロンドン五輪200メートル背泳ぎ銀メダル、同100メートル背泳ぎ銅メダルを獲得した3大会連続五輪出場の入江陵介、昨年10月のワールドカップ東京大会では、100メートルバタフライで19年ぶりに中学生で日本新記録を出した池江璃花子など層が厚い
リオ五輪では日本競泳陣のメダルラッシュが見られるのも夢ではなさそうだ。