全米震撼の実録事件 美人双子姉妹の悲劇


アメリカ・サンディエゴの警察に助けを求める通報が入った。
「誰かが家に押し入ってきたんです。私のルームメイトが襲われています。」
突然若い女性を襲った強盗事件。
実はこの事件の背景には、美人と評判だった双子の姉妹の深い絆ゆえに起こった壮絶な悲劇が存在していた。
一体2人に何があったのか?
そして、この事件の結末は!?


双子の姉妹、サニーとジーナが韓国からアメリカに移り住んだのは、12歳の時だった。
言葉の壁から周囲に馴染めず、ひどい差別にあった。
シングルマザーだった母親は、2人をないがしろにし、やがて…家にも帰ってこなくなった。
それでも2人は、互いを励まし合いながら暮らした。
冷蔵庫にはほとんど何もなく、具のないチヂミを作り、飢えをしのいだこともあった。


そんなある日、同じアメリカに住む叔父からの手紙を見つけたサニーは、自ら電話をし、保護を求めた。
こうして、親戚の家で暮らすようになった2人は、ようやく生活も安定。
苦手な英語を協力し合い、猛勉強。
他の教科でも優秀な成績を収めると、卒業式では2人揃って総代を務めるほどの模範的な生徒になった。
容姿がそっくりな2人だったが、性格はどうかといえば…社交的な姉・サニーに対し、妹・ジーナは内向的で芸術肌と対照的だった。


そんな2人に転機がやってくる。
大学進学の際に、叔父は2人の学費は用意すると言ってくれたのだが…
そこまで負担はかけられないと、ジーナは空軍に入ることを決意。
空軍なら衣食住は保証されるため、お金を貯めてから大学に行くという。
そして…「だから、お姉ちゃんは大学に行って。」とサニーに言った。
「いいの?」というサニーに、「当たり前じゃない。お姉ちゃんなんだから」と言った。
韓国人の間では常に目上の者が尊重される文化があるのだ。
こうして、姉・サニーは叔父からの援助と奨学金で大学へ、妹・ジーナは空軍へ、それぞれ別の道を歩み始めた。
しかし、この別離が2人の運命の歯車を大きく狂わせる。


別々の道を歩み始めた双子の姉妹。
大学に進学したサニーは、ルームメイトと一緒に生活しながら、今まで以上に勉学に励んだ。
奨学金をもらい続けるには、常に優秀な成績を取り続ける必要があったのだ。
叔父からは、毎週生活費として1000ドル(当時の日本円で約10万円)の小切手が送られてきた。
そこには「ジーナとも相談して大事に使うんだぞ」と書かれていた。
そして、大学2年生になったころ、恋人ができた。
生まれて初めての本気の恋だった。
妹と離れ離れになって以来、ようやく感じることができた幸せな瞬間だった。


一方 その頃、ジーナは、カジノのウエイトレスとして働いていた。
実は、エリートばかりが集まる空軍の訓練は厳しく、体を壊し、除隊を余儀なくされていたのだ。
アパートの家賃と生活費で、ギリギリの日々。
どれだけ働いても、大学進学の費用など貯まるはずもない。
何とか捻出しようと、人に勧められるままギャンブルに手を出し、借金を重ね、どうにもならなくなっていた。
一方、サニーも順風満帆ではなかった。
彼と付き合い始めて数ヶ月が経った頃…恋人が他の女性とキスしているところを見てしまった。
生まれて始めて本気になった恋人の裏切り…勉強に手がつかなくなり、徐々に成績も落ち始めた。


一方、ジーナの借金の額は日を追うごとに増えていた。
とはいえ、世話になった叔父には、もう頼ることはできない。
彼女が相談できるのは、姉 サニーだけ。
しかし、大学で頑張っている姉に心配はかけられない。
結局、連絡はできなかった。
サニーにとっても、失恋の相談をできるのは、ジーナしかいなかった。
しかし、空軍で頑張っている妹を思うと、余計な心配はかけられなかった。
もし この時、どちらかが電話をしていたら、2人の運命は変わっていたかもしれない。


そして…ジーナは、同僚のクレジットカードを盗み、逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。
ジーナは睡眠薬を飲み、自殺を図った。
だが、結局 彼女は死にきれなかった。


ジーナはサニーに助けを求めた。
そして、苦労を共にしてきた姉妹は、4年ぶりに再会した。
ジーナは空軍をだいぶ前に辞めたことをサニーに伝えた。
実は、サニーも大学を辞めていた。
失恋のショックで成績が落ち、奨学金を打ち切られてしまったのだ。
サニーは現在、会社の受付をして働いているという。


そんなある日、ジーナは何気なく姉の部屋を覗いた。
すると…叔父からの手紙と小切手を見つけてしまった。
手紙には『ジーナとも相談して大事に使うんだぞ』と書かれていた。
小切手のことを全く知らなかったジーナは、叔父からの小切手のことをサニーに問い詰めた。
そして、ジーナの怒りが爆発! サニーに掴みかかった。
たまらず、サニーがジーナを突き飛ばすと…ジーナは警察に通報。
ほどなく、サニーはやってきた警察官に連行されていった。
どんなに辛くても自分は姉に頼らなかった…なのに姉は裏切った。
それがジーナは許せなかったのだ。


3日後、事情聴取を終えたサニーは自宅に戻ることを許された。
もう一度、仲が良かった頃の2人に戻りたい、彼女はそう思っていたのだが…
家に戻ってみると、ジーナは、サニーのクレジットカードを使って、山ほど買い物をしていた。
今度はサニーが警察に通報。
この通報で、ジーナは逮捕された。
窃盗の前科があったこともあり、彼女には懲役6ヶ月の実刑判決が下された。
サニーはすぐに面会に行った。
妹に前科があるとは知らず、こんなに重い罪になるとは思わなかったのだ。
サニーはジーナに謝った。
しかし、「じゃあここから出たら、しばらく部屋、貸してくれる?」というジーナの申し出は、「私たち もう一緒にいない方がいいと思うの」と拒否した。


ジーナは自分の人生がうまくいかないのは、全部サニーのせいだと思い、彼女を恨んだ。
そして、出所した彼女は恐ろしい計画を立てる。
刑務所で知り合った受刑者のルートから、協力者を見つけ出し…そして事件は起こった。
サニーの家に2人の男がいきなり押し入ってきて、ルームメイトを銃で脅し、拘束。
奥の部屋にいたサニーは、ルームメイトの悲鳴を聞き、警察に通報。
この時の実際の音声がある。
「誰かが家に押し入ってきたんです。私のルームメイトが襲われています。」


犯人たちはサニーを拘束すると、ジーナを呼びに行った。
彼らの役目は、サニーを拘束するまで、実際に手を下すのは…ジーナだった。
ジーナの計画はこうだ。
姉を殺害後、自分が強盗に殺されたように偽装。
サニーに成り済まし、彼女の財産を自分の物にして、国外に逃げる。


しかし…サニーの通報によって警察が駆けつけた。
とっさに、ジーナは…「私あそこに住んでるんです。姉に何かあったんですか」と言ってごまかした。
こうして実行犯は逮捕。
サニーとルームメイトは無事に保護された。
ジーナはもう一人の共犯の男と逃げたものの、先に逮捕された実行犯が全てを供述したため、数時間後、逮捕された。


そして、裁判が開かれた。
この裁判には被疑者である妹ジーナ、被害者の姉サニーが出廷。
姉は「妹が自分を殺そうとしていたなど信じられない」と証言したが…
犯行に使用したと思われる、テープやロープなどをジーナが購入していたことが発覚。
計画的な犯行が認められ、ジーナには殺人未遂罪で懲役26年の刑が言い渡された。
共に苦難を乗り越えてきた双子の姉妹。
別々の道を歩んでから、狂いはじめた運命の歯車は…ついに、彼女たちの絆を修復不可能なまでに引き裂いてしまったのである。

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