荘口 vs 岐阜県大野町のナゾ…年収1000万円だらけの意外なワケ
まずは総務省が発表した「全国1000万円以上収入世帯の割合が多い市区町村ランキング」をご覧あれ!
「東京都港区」や「兵庫県芦屋市」など、いかにもお金持ちが多そうな超高級住宅地がズラリと並ぶ中、あまり見慣れない地名が…「岐阜県大野町」ってどこ?
なんでお金持ちが多いの?
誤植じゃないの?(失礼)
というわけで、ナゾに包まれた大野町に荘口彰久リポーター(@souguchi)が飛んだ。
岐阜県西部に位置する大野町は人口約2万3000人。
農業が盛んで、特産品はカキとバラ。
中でもバラの花の生産量は日本一を誇る。
そんな大野町の世帯数は7700だが、6世帯のうち1世帯は年収1000万円を超えるという。
一体なぜなのか探るため、荘口がとった調査手段は…
手当たり次第に聞いてみる攻撃。
世帯年収なんて誰も教えてくれないだろう…
と思ったら、お話を伺った馬淵さんは「おかげさんでね」とニンマリ。
馬淵さんは、かつて瓦工事店を経営。
今では息子さんが店を継ぎ、馬淵さんは野菜などの販売に精を出しているという。
実は大野町では、4世帯に1軒が親子同居。
これは全国平均の1.5倍以上で、世帯年収を押し上げる一因になっているのだ。
続いて取材したお宅では、同居しているご両親はすでに引退していた。
しかし、副業として続けている干し柿作りによる収入が年300万円にもなるという。
会社勤めの息子さんの給料と合わせれば、やはり1000万円を軽くオーバー!
次に訪れた粟野さんご夫婦のお宅は、小学生2人の子供と4人暮らし。
ご主人だけでなく、奥さんもフルタイムの看護師として働いているので、合計年収は1000万円を超えるという。
実は大野町には、粟野さんのような共働き世帯が珍しくない。
その理由は、“女性に働きやすい環境”が整っているから。
町内には保育所が8か所あり、「待機児童ゼロ」を達成している。
通常は小学3年生以下の子供を預かる学童保育も、6年生まで利用可能なのだ。
岐阜県大野町に、年収1000万円超世帯が多いナゾの答えをまとめると次のとおり。
荘口「急に『いくら貰ってるんですか?』って聞いても、『ウチ届かないけど隣は行ってるかも』とか教えてくれるし、いいところでした」