大分県議が1年で「地球1周半分」のガソリン代を計上…番組が検証してみた
元兵庫県議・野々村竜太郎被告の号泣会見は記憶に新しいが、またもや地方議員の政務活動費をめぐる疑惑が浮上した。
大分県議会の毛利正徳議員(56)が2014年度に調査・研究のため、1年間で6万6000kmもの距離を車で走行したとして、自家用車のガソリン代として約245万円を政務活動費として計上していたのだ。
大分県議会では、自家用車を使用した際の燃料代に関しては領収書は不要。
走行距離を報告するだけで、1km当たり37円の燃料代が受け取れるという。
だが、6万6000kmといえば「地球1周半分」に相当するとんでもない距離。
果たして1年間で本当に走行することが可能なのだろうか?
そこでとくダネ!は、おととし5月13日の毛利議員の動きをたどり、実際に走行距離を検証してみた。
毛利議員はこの日、中津市内13カ所を訪問し、合計277km走行したと申請していた。
取材班が一般的なルートで、毛利議員が申請した13の地点全てを回ったところ…その移動距離は149.5km。
実に120km以上も差がでたのだ。
さらに、訪問先での調査内容にも疑問が残った。
たとえば「農地開拓についての調査研究」のために訪れたという中津市豊田町に実際に訪れてみると、そこは畑も田んぼも見当たらない中津市の繁華街のど真ん中だった。
きのう、疑惑について否定した毛利議員だが、おおいた市民オンブズマンは今後、燃料代の返還を求めて住民監査請求する方針だ。
信じられない走行距離に小倉も皮肉まじりにこうコメント。
小倉「大分って、最近合併して、九州全体が大分になったんでしたっけ?」