選考委員・夏野剛さん解説!五輪新エンブレム案に「桜」「富士山」がないワケ
2020年に開かれる「東京オリンピック・パラリンピック」で使われる、公式エンブレムの最終候補4作品が先週金曜日ついに公表された。
五輪エンブレムと言えば、去年7月の騒動を思い出す方も多いだろう。
公式エンブレムに採用された佐野研二郎氏の作品に盗作疑惑が浮上。
1カ月あまりで白紙撤回となり、商標調査のため、1億円以上の費用がかかったことなどはとくダネ!でも何度もお伝えした。
そこで前回の失敗を繰り返すまいと、一般からアイディアを募集すると、1万4599件の応募が殺到。
今回選ばれた4点の中で、みなさんが東京オリンピック・パラリンピックにふさわしいと思う作品はどれなのだろうか。
街の人に聞いてみると…
とくダネ!の調査ではB案とD案が人気となったが、実はこの結果も公式エンブレムの選考に影響を与えるかもしれないという。
そう語るのは、エンブレム委員として記者会見にも出席していたこの方。
とくダネ!コメンテーターでもある夏野剛さんは、エンブレム選考のウラ事情を語った。
夏野「先週からいろんなメディアで投票が行われて、やっぱりこの情報はどんどん入ってきます。組織委員会からも『こういう意見が出ました』と報告を受けるんです」
作家の橋口いくよさん(@hashiguchiikuyo)は、誰もが聞きたい質問を夏野さんにしていた。
橋口「『夏野さんはどれだと思います?』って聞いたら『言っちゃいけないんだ』って。『なんで富士山が候補にないんだ』とか『桜はなんで入ってないんだ』とか、いろいろ言う人もいますけど理由があるんですよね?」
夏野「そうです。桜とか日の丸の案はすごく多かったんですけれど、みんな類似商標があるんですよね。使い切られてる」
桜や富士山、日の丸などのデザインは、すでに商標登録されているものがほとんどであるため、選べないそうだ。
夏野さんがメンバーとして参加しているエンブレム委員会では17日まで、様々な意見を受け付けている。
そして25日に委員会メンバーの投票で正式エンブレムが決定する。