ホンマかいな! 中国の超大型サギ事件 スケールも超大型だった!
すっかり慣れてしまい少々のことでは驚かなくなってしまった中国で起きるトンデモ事件。
それでも、今回の事件には心底ぶったまげてしまった。
南京市にある南京盟信銀行は、破格の預金金利で
預金者をジャンジャン獲得していた。
中国の国有銀行の定期預金は、金利が年3%程度。
しかしこの南京盟信銀行が設定した金利は破格だった。
なんと年15%〜18%!バブルを経験している中国の
お金持ちたちは、夢の金利生活に何の疑いも持たなかったのか、
ホイホイと財産を預けた。
と・こ・ろ・が!
この銀行が真っ赤なニセモノ! あわれな預金者たちは、
巨額詐欺事件の被害者となってしまった。その総額、実に38億円。
最も被害を受けた人の金額は…約3億8000万円。う〜ん、悲しすぎる…。
なぜ彼らはダマされてしまったのか? 無理もないといえば無理もないかもしれない。
HPを開いてみると、とにかく良く出来ている。立派なビルがドーンと載ったトップページ
だけでなく、会員用のページがあるほか、国内ニュースなども掲載されている。
さらに南京市内には(2階建てとはいえ)ビルが建っており、ATMや制服を着た行員の姿も!
しかも1年間 堂々と営業していたというんだから、その徹底ぶりは尋常ではない。まさに映画
「スティング」を地で行く話。結局、このニセ銀行は不動産投資に失敗して、金利が払えず
通報されたということだが、最後は預金者をおびき寄せるために設定した破格の金利によって
自らの悪事が露見したことになる。
ところで、年15%〜18%という この破格の金利。
もしもその存在を知っていたら、用心深い小倉も預けてしまっていたのではないだろうか?
そんな問いを投げかけられた小倉。まんざらでもない表情をみせつつ
しばらく沈黙があってから おもむろに口を開いてひとこと
「中国だからなぁ…」