『夢』の資金がすぐ集まる? コメンテーター・夏野さんが語る「クラウドファンディング」のポイント
「こんなお店を開きたい」とか「こんな商品を作って売りたい」という夢のあるアナタ!
荘口彰久リポーター(@souguchi)が取材した「直撃御免」は必見の内容です。
【ローカル線を救う「夢」を叶えた高校生】
ぬれ煎餅の販売で経営難を乗り切った事でも有名な、千葉県の銚子電気鉄道。
しかし去年1月に脱線事故を起こして車両が損壊。
代わりの車両もなく運行本数はさらに少なくなる。しかし多額の修理費用は捻出できない…電鉄の職員たちは みな廃線を覚悟したという。
そこに立ち上がった人たちがいた。
それは、地元の高校3年生たち。
彼らが思いついたのが、インターネットのサイトを通じて資金提供を呼びかける「クラウドファンディング」。
ネットに「実行したい計画」と目標資金額を掲示。不特定多数の人々から計画実現のために広く浅くお金を集める、というもの。
高校生たちは熱い思いをサイトに書き込むとともに、銚子電鉄とも話し合いながら、支援者へのお礼に個人名義の吊革広告を出すなど、高校生らしいアイディアを盛り込んだ。
目標額は300万円。しかし…
最終的に500万円近い資金が集まり、今月4日、銚子電鉄は約1年3か月ぶりに運行再開を果たした。
「この街に『銚電』があってよかったと思われる会社になります…」
車掌が涙ながらに語った車内アナウンスに誰もが感動を覚えたのだった。
こんな「クラウドファンディング」が今や主婦の間にも浸透しているという。
宇奈月温泉がある富山県の黒部市住む主婦・堀池さんの自慢はケーキ作り。
卵や小麦粉を使わないRAWケーキで地元の温泉街も盛り上げたいと「夢」を抱いた。
そこでケーキ販売用のワゴンを引く自転車の費用を「クラウドファンディング」に申し込んだのだ。
荘口「堀池さんは、もしもお金が集まらなくても温泉街の宣伝になるから後悔はありませんとおっしゃっていました。クラウドファンディングのいいところはお金だけじゃなくファンを作れることなんです」
小倉「銚子電鉄の話なんかウルウルきそうになったよ…」
コメンテーターの元docomo執行役員・夏野剛さん(@tnatsu)は、成功するクラウドファンディングのポイントをこう指南した。
夏野「クラウドファンディングで重要になるのは『ストーリー性』と『共感』なんです。応援したいと思わせる熱意や気持ちはサイトの紹介文や写真で伝わるんです」
クラウドファンディングの先進国・アメリカでは、詐欺を一歩手前で食い止めた事例やアイデアの盗用など、注意点もあるとのこと。とはいえ注目される資金調達方法であることは間違いない。