亡き妻へ、昔の想い人へ…届けられない手紙を預かる不思議な郵便局

亡き妻へ、昔の想い人へ…届けられない手紙を預かる不思議な郵便局

2015年05月12日 (火)
公式ツイッター @web_tokudane

みなさんは、伝えたいけど伝えられない『想い』はありますか?
先立たれた親族や、名前も知らない想い人、未来の子供など…様々な理由で伝えられない、そんな『想い』。

瀬戸内海に浮かぶ香川県・粟島には、全国各地から毎日そんな『想い』を綴った手紙が届きます。
あて先は、おととしアート作品として開局した「漂流郵便局」。
これまでに届いた手紙は5000通以上。




私たちはその中の一通を見せてもらいました。
これは還暦を過ぎた男性が学生時代の恋人への想いを綴った短い手紙。



どんな事情があったのか差出人の住所を訪ねてみました。
現在62歳の男性は、14歳の時に文通を通じてある女性と交際。
21歳までの7年間を過ごした元恋人に手紙を出したのです。
男性は今、孫にも恵まれ幸せに暮らしています。
でも、自分と別れてから彼女がどんな人生を歩んだのか気になっていたのです。
そこで手を尽くして調べたところ女性の友人と会えることになりました。
しかし…

「彼女はね、言っていいのかな?実は亡くなっているんです」

想いの人は30年前、病気を患い、30代で短い人生を終えていました。

「遅すぎましたね…でも踏ん切りがつきました。ありがとうございます」

男性は涙を拭いながら何度もお礼を繰り返しました。
「漂流郵便局」は日本郵便とは関係なく、現地では月に2日間一般公開されています。
あなたも胸に秘めた「想い」を手紙にしたためてみてはいかがでしょうか。



漂流郵便局
住所:〒769−1108 香川県三豊市詫間町粟島1317−2
営業時間:第二第四土曜日13:00-16:00
URL:http://missing-post-office.com/
※手紙を実際に送りたい方は、ホームページをご参照ください。

キーワード: 独自
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