“酒鬼薔薇聖斗手記” 新潮社の中瀬ゆかりが読んで思うこと
18年前、「酒鬼薔薇聖斗」を名乗り、2人の小学生を殺害した加害男性(32)が手記を発表。
このニュースは、とくダネ!でもお伝えしたが、おとといの発売以来、様々な議論を呼んでいる。
手記が出版されたことについて、街の人に意見を聞いてみると…
・40代女性「知りたくもないです」
・60代男性「誰が(書くのを)勧めたのかな?」
事件をはっきり記憶している40代以上の世代は、否定的な意見が多かった。
・20代女性「確かに知りたいとは思う」
・20代女性「知らない人もいると思うので、風化しないよう いろんな人に伝わるんじゃないかと思います」
事件当時、子供だった若い世代からは肯定的な意見も多く聞かれた。
一方、ゆっくりと風化しつつあった事件を、再び蒸し返された被害者遺族は…
「もし、少しでも遺族に悪いことをしたという気持ちがあるのなら、今すぐに、出版を中止し、本を回収してほしいと思っています」
スタジオコメンテーターの新潮社出版部部長・中瀬ゆかりさんは、この本をどう読み説いたのか?
中瀬「自己弁護とナルシシズムに満ちていて、一応遺族への謝罪みたいな事は書いてはあるんですけど、それよりも“自分を救うために書かずにいられなかった”とか、本質からどんどんずれて、自己陶酔の文章を延々と読まされた感覚しか残りませんでした」
世の中を震撼させた事件を起こした元少年Aが、遺族感情を逆なでしてでも出版に踏み切った今回の手記。
あなたは読みたいと思うだろうか?