300万円騙し取った年金情報流出サギの手口 あなたの親は大丈夫?
約125万件の年金情報が流出した問題で、やはりと言うべきか、心配されていた便乗詐欺が発生。
300万円を騙し取られるという、はじめての被害が出てしまった。
詐欺にあったのは神奈川県に住む70代の女性。
とくダネ!では高齢者にも分かりやすいよう手口の一部始終を芝居仕立てで再現した。
詐欺師を演じるのは木下康太郎アナ、被害女性を演じるのは笠井信輔アナ。
【@ 年金機構を騙って電話】
詐欺師「恐れ入ります。国民年金機構の者です。ちょっと確認を行っておりまして、家族構成や預金額を教えていただきたいんですが…」
犯人は、日本年金機構を名乗り被害者に電話をかけ、いくつかの情報を聞き出し一旦電話を切る。
【A 様々な機関を騙って電話】
初めの電話から数日間、弁護士や消費者相談センターなどと名乗って立て続けに電話をかける。
そうして電話に慣れさせ警戒心を緩めておいて…
【B キャッシュカードの暗証番号を聞き出す】
詐欺師「あなたの個人情報が流出していることが分かりました。データを消すためカードを預かります」
被害者「あ〜、あのニュースになってるやつ」
詐欺師「ええ、それでカードの暗証番号も教えていただきたいんですが・・・」
立て続けの電話に慣れた被害者はつい暗証番号も答えてしまった。
【C キャッシュカードを騙し取る】
弁護士秘書を名乗った詐欺師が被害者の家を訪ねカードを受け取る。
詐欺師「あなたの年金のデータを使って勝手に引き落としができないようにするためです」
その後、詐欺師はカードの口座から300万円を楽々、引き出した。
警察庁によると、年金機構などを名乗る不審な電話の相談は38都道府県で291件にのぼると言う。
(12日午後3時時点)
両親や親戚など、あなたの周りにいる高齢者にこんな電話はかかっていないかどうか、念のため確かめた方がいいかもしれない。