「ジャイアン、ずるいよ…」声優たてかべ和也さん(80)死去にスネ夫・しずかちゃん追悼
先週木曜日、「ドラえもん」のジャイアンの声で親しまれた
声優・たてかべ和也さんが亡くなりました。80歳でした。
たてかべさんがジャイアンを演じたのは
「ドラえもん」の放送が始まった1979年〜2005年の26年間。
20代以上から40代半ばまでの多くの人が思い出すジャイアンは、たてかべさんの声なのです。
ジャイアンの友達であるスネ夫を演じた肝付兼太さんは、現実でもたてかべさんの親友でした。
とくダネ!の取材に肝付さんはスネ夫の声色で
「ジャイアン、ずるいよ…」とポツリ。
肝付「あとから(天国へ)追っかけていっても、やっぱりジャイアンの子分になりたいな…って感じですかね」
ヒロインしずかちゃんを演じた野村道子さんは、独身時代の意外なエピソードを明かしてくれました。
野村「飲んで口説かれたりしたこともありますよ、『好きだなー』みたいな」
そんなお二人が特に印象に残っているのは、たてかべさんが若手声優の面倒を見ていたこと。
有名声優の中にも、「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけ役で知られる矢島晶子さんはじめ、たてかべさんに見いだされて声優デビューした人がたくさんいるというのです。
スタジオにも多くの「ドラえもん」ファンがいる中、一番熱かったのはコメンテーターの作家・岡田育さん(@okadaic)でした。
岡田「私は『ドラえもん』の劇場用長編アニメが始まったころの生まれ育ちなので、子供のころ毎年の新作を楽しみにしていました。ジャイアンはテレビだと乱暴者のイメージがあるんですけど(笑)、映画だとすごく頼れる兄貴みたいになる。それを表現する声の演技を覚えています。また私は小中学生のとき声優オタクだったんですけど、若手声優のインタビューを読むと必ずと言っていいほど、たてかべさんのお名前が出るんですね。だから、お名前がとても印象に残ってます」
IT関連企業・株式会社ドワンゴ取締役の夏野剛さん(@tnatsu)はマンガ時代から「ドラえもん」を知っていた世代。
夏野「ボクはマンガを全巻もってて、人生で一番最初に出会った書物が『ドラえもん』でした。マンガで作品を知った人って、映画やアニメになるといろいろ違和感があるんです。ところが『ドラえもん』のみんなは、声優さんの声がマンガのイメージそのままで全く違和感がなかったんです」
たてかべさんの通夜は明日、告別式は明後日、いずれも都内にある青山葬儀所で行われます。