米良美一さんクモ膜下出血から奇跡の復帰! 273日間を追った
きのう、映画「もののけ姫」の主題歌で知られる歌手の米良美一さん(44)の復帰コンサートが行われた。
米良さんは、去年の暮れに自宅でくも膜下出血を発症し、病院に搬送。
緊急手術で一命は取り留めたものの、意識の混濁が続き、今年に入ってから再手術を行った。
手術後、米良さんはその期間をこう振り返った。
米良「何かずっと1カ月間、こう眠り姫みたいになっちゃったからね。覚えていないの」
今日のとくダネ!では米良さんが復帰するまでの日々を紹介した。
生まれつき骨がもろく、骨折しやすい難病「先天性骨形成不全症」を患う米良さん。
3カ月以上に及ぶ入院生活は、歌うための筋力どころか、日常生活を送る体力も奪っていた
今年3月ようやく退院すると、米良さんは実家で復帰に向けてのリハビリを開始
米良「歌う以外に、じゃあ何ができるかって、本当にできない。何が何でも歌わせていただかないと、生きていけない」
だが、7月に入っても体調は万全とは程遠い状態。
理学療法士に付き添われながら、リハビリのため実家の階段を上り下りする日々が続いた。
米良「やっぱり筋力が落ちるんで。歌うための体力、そういう部分では、まだちょっと足りないですね」
9月の復帰コンサートが迫る、7月下旬。
作曲家の宮川彬良さんと二人きりでリハーサルが行われた。
ところが、歌い始めて30分を過ぎたころ、米良さんの体が小刻みに震えだす。
宮川さんは米良さんの体を心配するが…。
米良「大丈夫です。そんなこと言ってられない。できるのかできないのかを調べたい」
倒れて以来、初めて「もののけ姫」を歌った米良さん。
しかし、自分の歌声に対して厳しい評価を下した。
米良「まだまだ今日、そんなクオリティーどうこうじゃなくて、もうそれを問うのは難しいですよね。現実は現実として受け止めて、私も頑張らないと」
先週木曜日には、多くのメンバーを交えて直前のリハーサルが行われた。
米良「もう、やるしかないという感じですね。でも皆さんには絶対楽しんでいただけるようにしたいと思っています」
そしてきのう。
群馬・玉村町で「宮川彬良×米良美一ふたりの歌謡ショウ」開催。
詰めかけた600人のファン前で全11曲を見事歌い上げた。
今、米良さんは新たなコンサートへ向けて準備を進めている。
小倉「歌手は歌が商品ですから、ご自身がクオリティーは一番よくお分かりだろうし大変だと思います。(略)ご自身はかなりの葛藤があるでしょうけれど頑張って歌ってください」