流されなかった“奇跡の白い家” あの瞬間は家の中でナニが?
先週、9日から11日にかけて関東・東北地方を襲った記録的な大雨。
鬼怒川の堤防が決壊した茨城・常総市では、市内の3分の1が冠水した。
このニュースが伝えられている最中、SNSで1軒の家が大きな話題を集めていたことをご存じだろうか?
その家が建っていたのは決壊した現場のほど近く。
押し寄せる濁流に周辺の住宅が次々と流される中、びくともせずに耐え続けたことから、“奇跡の白い家”と呼ばれていた。
だが、この家が起こした“奇跡”は、それだけではない。
「白い家」には、濁流とともに押し流されたがれきなどが次々とぶつかってきた。
その中に、屋根に人を乗せたまま流される1棟の家屋が。
その家屋が、「白い家」にひっかかるようにして動きが止まったその瞬間、屋根の上の住人は自衛隊のヘリによって無事救助された。
さらに「白い家」の近くでは、電柱にしがみついて救助を待つ男性がいた。
「白い家」が、激しい流れをせき止め、男性に向かって流れる漂流物を遮っているかのようだった。
こうした救助の様子がテレビの生中継で放送され、Twitterを中心に話題となった。
この時の映像をよく見てみると、“白いの家”の中から必死に手を振り、救助を求める住人の姿が映っていた。
フジテレビは避難所に避難した「白い家」の住人を取材。
濁流にびくともしなかった家の中で、迫りくる洪水の恐怖に耐えていたという。
ディレクター「死んでしまうかもしれないと思いました?」
住民の女性「思いました、もう本当に。プールに浮かぶこれ(浮き輪)を、子どもたちに1個ずつつけたりして、浮かんで流されれば助かると…」
あの日から今日で5日目。
消防や警察、自衛隊などの活躍により多くの人命が救われたが、被害の全容はまだ明らかになっていない。