中学生157人の“巨大人間ピラミッド”が崩壊し大けが!

中学生157人の“巨大人間ピラミッド”が崩壊し大けが!

2015年10月02日 (金)
公式ツイッター @web_tokudane

中学校の運動会で撮影されたある映像が大きな議論を呼んでいる。



先月27日、大阪・八尾市にある中学校の運動会が行われた。
組み体操では1年生から3年生の男子生徒157人で、なんと高さ6メートルにも及ぶ10段のピラミッドに挑戦。
しかし次の瞬間…



バランスを失い一気に崩れてしまった。
この事故で6段目にいた男子生徒が右腕を骨折したほか5人が軽傷を負った。

名古屋大学の内田良准教授は人間ピラミッドの危険性を指摘する。
「中学生の場合、最も負荷がかかる人は170キロから200キロくらい支えなければならない可能性がある。そういった重さによって耐え切れずに崩れてしまう」
「高さとしては、建物の2階、3階にあたる。そこに命綱もなし、土台もグラグラの状況で登っている」
「もちろん感動することも大事だが、そこでどれくらいリスク、代償を背負っているということを考えないといけない」

実は、今、学校で行われている人間ピラミッドは昔のそれとは組み方が違う。
昔は積み上げられた米俵のように1列だけで作る「俵型」。
しかし、10年ほど前からは組み方が改良され、本物のピラミッドのように立体的に組みあげる方法が主流になった。





上図のように、上に乗る人間を支える人数が増えたことで、一人一人が支える重さが分散され、より高く組み上げることが可能になったという。
しかし高くなった反面、崩れる危険性も大きくなってしまった。

新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんは、リスクのある競技を制限するべきか、こう語った。



中瀬「最初は『体育祭にリスクはつき物』と思ってたんですけど、映像見たら『え?高っ!』って。でも、何段でも事故が起きるときは起きる。あまり目くじら立てて言うのもどうかと思いますが、学校も十分リスクについては考えてなくてはいけない。でも何でも危険と言ったら何もできないのも確かですよね」

小倉「子供に体力をつけさせるのが教育なわけだから、その一環として人間ピラミッドがあるのならリスクばかり考えていられないだろうし、その辺が難しいんですよね」
“リスクを避けることばかり考えていたらスポーツはできなくなる”と語った小倉は、最後にこうつぶやいた。

小倉「(もう体育祭は)希望者だけでやってもらいますか?」

キーワード: ニュース
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