大村智教授のノーベル賞で分かった凡人と天才の違い
2015年のノーベル医学・生理学賞がきのう発表!
北里大学の大村智特別栄誉教授(80)の受賞が決まった。
これで日本人のノーベル賞受賞者は2年連続、23人目となった。
大村教授は1935年山梨県韮崎市生まれ。
微生物の研究で数々の成果を挙げ、中でも最大の功績と言われるのが「イベルメクチン」という薬の開発。
この薬はアフリカなどで毎年3億人に無償で提供され、多くの人を失明の危機から救ってきた。
実はこの“奇跡の薬"の元となる成分は、意外な場所の“土"から見つかったという。
笠井「静岡県伊東市の「川奈ホテルゴルフコース」なんですよ。フジサンケイレディスクラシックが開かれている場所、小倉さん何度も行ってるでしょう?」
小倉「行ってますよ。でも“土"を持ってきたことはない。スパイクについた“土"はむしろ落とします!」
まあそれが凡人、ゴルフ場の土を持ってくる大村教授のような人は天才ということかも。
とくダネ!は日経BP社特命編集委員の宮田満氏をお招きして功績を解説。
宮田「土の中には1億種類以上の細菌が存在するんですよ。その細菌は自分たちの縄張りを守るため様々な物質を出していて、その中に寄生虫をやっつける物質も存在しているんです。大村先生はそれを見いだしたのが素晴らしい!」
大村教授は、研究の対価として得たお金を使い、故郷に恩返しのため温泉施設などを建設。
現地から生中継で田中良幸リポーターが、教授のエピソードを伝えた。
田中「住民の方に聞いたところ、2年前に教授は『あとはノーベル賞を取るだけなんだ』という話をされたんです。でも回りにいた人は『なに冗談言ってるんだよ!そんなことあるわけないじゃないか』とからかったんですって。ですから住民のみなさんは、『おめでとう』よりも、まず『ごめんなさい』と言いたいそうです」