自分だけヴィトンのスリッパ…保育園園長夫婦ら4600万円使い込み
子供たちのために使われるお金を、保育園の園長夫婦らが使い込んでいたのか。
先週水曜日、東大阪市は市内にある「みるく保育園」で、私的流用があったと発表。
この保育園は社会福祉法人が運営しており、国と市から毎年1億3000万円の補助金が支給されていた。
しかし4年半で約4600万円にものぼる私的流用や使途不明金があったという。
市が、流用の中心的存在と指摘しているのが園長の妻である副園長(57)。
職員らとともに、すし店や焼き肉店などで何度も食事会を開き1000万円以上を支出していた。
その名目は「親睦会」などとされていたが、あきれたことにホストクラブでも豪遊していたという。
一方の園長は、東大阪市の監査に対して「妻の副園長がほとんど使った」と説明しているが、自らも運営費から約600万円の高級車を購入していた。
関係者や保護者に話を聞くと、欲にまみれた2人の人物像が浮かび上がってくる
「(副園長は)保育園の中で履くスリッパが自分だけヴィトン」
「(副園長は)ホステスさんみたいな感じ、ケバい感じ、装飾がキラキラしている」
「園長は、ランドクルーザーに乗っていて副園長はベンツに乗っているという話」
2人の派手な生活とは逆に、保育園は老朽化が進んでボロボロ。
遊具は破損し、教室も雨の日には雨漏りするような状態だという。
しかし、保護者が園長らに修理をお願いしても、「お金がない」と聞き入れなかったという。
IT関連企業、ドワンゴ取締役の夏野剛さん(@tnatsu)は事件の背後に潜む問題を指摘した。
夏野「全国的な問題になっている待機児童は、ママも働きたいけど保育園が見つからないという潜在的な待機児童を含めると全然保育園が足りない状況です。こういう事件が起こるのは管理体制を作らなくちゃいけないんだけど、また時間がかかってしまう。この事件は最悪のタイミングで発覚しました」
東大阪市は園長らを業務上横領や背任などの罪で近く刑事告発する方針だという。
また約4600万円の流用以外にも不正があるとみて、さらに詳しく調べる方針だ。