終の棲家が…隙間にヒビ割れ「住宅トラブル」驚きの実態
横浜市の「傾いたマンション」問題から、建物への不安が広がっているが…
今日の直撃御免コーナーでは住宅をめぐる施工業者や不動産会社とのトラブルについて放送した。
東海地方で3500万円をかけ、終の棲家となる一軒家を建てた田中明さん(仮名・38歳)。
しかし、完成から半年以上経った今も、この家には住んでいないというのだ。何が起きたのか?
取材を進めると、家の中は、いたるところに隙間がある。
住宅トラブルに詳しい、一級建築士・長井良至さんの分析では、家の外壁のコンクリートに含まれていた水分が抜け、結果、外壁と内壁の間に湿気が溜まり、窓枠の木材を変形させてしまったという。
ほかにも、壁のエアコンの排気口が半分塞がれていて、屋上でもヒビ割れが見つかっている。
この状況に、田中さんは総工費約3500万円のうち、2500万円は支払ったが、残りの約1000万円の支払いは拒否していて、いまだ住宅の引き渡しを受けていない。
業者との話し合いは進まず、田中さんは訴訟も検討しているという。
しかし、裁判には時間も費用もかかる。
番組で紹介した札幌市内にある問題のあるマンションの場合、裁判に6年以上かかっており、費用も3000万円を超えるという。
番組では、こうした住宅トラブルの実態を引き続き取材していく。