「当たらない豪華賞品」懸賞付き雑誌が当選者数水増し

「当たらない豪華賞品」懸賞付き雑誌が当選者数水増し

2015年12月09日 (水)
公式ツイッター @web_tokudane

クロスワードパズルを解いて、懸賞に応募したら豪華な賞品が当たる。
こんな懸賞付きパズル雑誌は世の中にはたくさんあるが、衝撃の事実が判明した。



パズル雑誌を出版する「アイア株式会社」が去年出版した雑誌で、1万2047人に懸賞が当選したと発表したが、実際の当選者数はその半分ほどの6332人しかいなかったことが消費者庁の調査で明らかになった。




中でも「漢字王」というパズル雑誌にいたっては、「ジャンジャン応募しよう!」といううたい文句で現金や家電などの豪華賞品を掲載していたにも関わらず、目玉賞品はほぼすべて用意すらしていなかったという。
実際に発送した賞品は、500円分の図書カードや宝くじ2枚など、いわゆるハズれた人のための「残念賞」だけだったというからヒドイ。

読者を欺く悪質な行為に街の人は…

「もちろんパズルを解くことは楽しいが、その先にプレゼントがもらえるから挑戦している」
「やっぱり賞品がもらえない仕組みなんだって思っちゃう」

パズル雑誌に携わるライターの馬場典子さんは業界の内部事情としてこんなエピソードを明かした。



馬場「ちゃんと賞品を送っている雑誌がほとんどだが、元パズル雑誌の編集担当に話を聞いたところ、
その方は『実際に賞品を発送したことがない』と言っていた」



小倉「賞品をもらって初めて当選したと分かるわけで、他人がもらったかどうかは確認できませんからね」

この出版社では、当選者発表の欄に、数合わせとしてご丁寧にも架空の人物の名前を書いていたという。
一握りの悪質な出版社の行為が、業界全体に与える影響は計り知れない。

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