「イスラム国」“標的は日本人”…戦場カメラマンが明かす危険に挑む心構え

「イスラム国」“標的は日本人”…戦場カメラマンが明かす危険に挑む心構え

2015年02月02日 (月)
公式ツイッター @web_tokudane

きのう午前5時ごろ、「イスラム国」系のWebに日本人ジャーナリスト・後藤健二さん(47)とみられる男性を殺害する動画が公開された。
後藤さんと湯川遥菜さん(42)の2人が先月20日に殺害予告されて以来、事態は最悪の形を迎えてしまった。

―これから日本の悪夢が始まる―

動画は、ナイフを持った黒装束の男が日本人を脅す言葉で終わっている。
きょうスタジオに出演したのは、国際テロ対策に詳しい公共政策調査会の板橋功氏と戦場カメラマンの渡部陽一氏。



板橋氏は、「イスラム国」のメッセージから、今後の危険性を読み解く。
「動画の最後の言葉がとても重要です。これから日本人が海外で狙われるかもしれません。その対策は万全を期さなければならない」

渡部陽一氏は、近いうち中東に取材へ赴くという。そんな危険に立ち向かう心構えを明かした。
「取材の中で一番大事な事、それは写真を撮ったりすること以上に『危機管理』が第一。取材は第二です。情報を整理して取材に入るべきか入らないべきか、しっかり状況を見ていきたいと思います」

スタジオでは、コメンテーターからもこの事件がもたらす影響について発言が相次いだ。
慶応義塾大学大学院 特別招聘教授の夏野剛さんは…
「私たちは、テロの犠牲に日本人が成るということが当たり前になってしまった時代に生きていかなければならない。自分の事として考えなければ…」

作家・橋口いくよさんは…
「今回の事件をどのくらいの日本人がリアルに感じているんでしょうか… よくある“自己責任論”に寄せて語る時代じゃない」

「イスラム国」に忠誠を誓ったり支持を表明した過激派組織はフィリピン・インド・インドネシア・エジプトなど15か国29組織。

さらに板橋氏は、次のように警告する。
「『イスラム国』がらみの事件は、カナダやオーストラリアでも起きているという事を忘れてはいけません」

キーワード: ニュース
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