#1 『結婚相手は抽選で』でフジテレビ系
連続ドラマ初主演！潔癖症のオタク男子を
演じる野村周平さんにインタビュー！

「逃げるは恥だが役に立つ」じゃないですけど、最近のドラマらしいタイトルかな、と思いました。「逃げるは～」は、エンディングのダンスがすごく話題になったので、この作品でもダンスを作った方がいいんじゃないのって（笑）。

確かに、今、日本の社会が抱えている問題を考えると、ない話ではないのかな、と思います。でも、“あり”か“なし”かで言ったら、個人的には絶対に“なし”だと思います。実際に、こんな法律が施行されたら、僕なら国会議事堂の前で「法案変えろ」「人権侵害だ」って訴えるかもしれないです（笑）。

ヒドいですよね（笑）。ペナルティがなければ、人との出会いを増やせるチャンスになるかもしれない、とも思えますが…。実際にこんな法案があったら、ペナルティが嫌で、とりあえず結婚してすぐに離婚する人も増えるんじゃないかな。そのあたりが、ドラマではどう描かれるのかにも注目していただけたらうれしいです。

全然、問題ないですよね。結婚がゴールなら、「その先は何ですか？」って思いますし。もちろん「結婚します。生涯、あなただけを愛していきます」と誓えるのは素晴らしいですけど、結婚という制度がなくても、ラブラブで過ごしていくことはできると思うし、その中で子供を作っても、作らなくても、それはそのカップルの自由だと思います。ただ、結婚したいんだけど、どうしても相手が見つからない、という人には、こういうお見合い制度は悪くないのかもしれないです。でも、それを“義務”にされるのは、どうかな、と思いますが。

コンピュータソフト会社で働いて、一人暮らしをする２６歳の独身男です。中学校時代に起こったあることがトラウマで、今のような内気な性格になったんです。とはいえ、ただの潔癖症の引きこもりではなくて、やさしいし、正義感も強くて。僕に似ているところは…龍彦がアニメ好きなように、僕は車が好きで、「大好きなものがある」というところくらい。ほかはまったく違う、正反対のキャラクターですね。

自分と役を比較して演じることはないので、関係はないですね。今回の龍彦で言ったら、一番難しいのは、潔癖症という部分です。潔癖症は、クセではなく、精神的なものなので、間違って描いてはいけないですから。資料などを参考にしながら、丁寧に演じよう思っています。龍彦は、部屋の中は除菌グッズでいっぱいですし、外に出たらいつも手を洗っていて。外食する時は、マイ箸を使うのは当たり前、コップも素手で持てなかったりと、いろいろな特徴があるんです。「普通はこうだけど、龍彦はやらないでしょ」という動きもあるので、そういう部分では、制限というか、幅が狭くなるな、とは感じています。

龍彦はいつも手を洗っているんです。僕の手はきれいになりますけど、こんなに何度も洗わないと気が済まないというのは大変だな、と思いました。マイ箸、マイストローとか、お芝居をしていても、思わずそのままコーヒーを飲もうとしてしまって「あ、ダメだった」となることがあります。動作に一つ加わるものがあるんだな、と思いました。

サクサク撮らないと終わらないんです。１日に２０ページくらい撮ることもありますので。ハンパじゃないです（笑）。台本を覚えてきても量が多いので、「あれ、セリフ何だっけ？」となることもありますけど、とにかく撮らないといけないので。追い込まれる暇もないくらいがむしゃらにやっています。ここまでは、うまいことやってると思います（笑）。