#1 『浅田真央 100の言葉』上梓した浅田真央さんにインタビュー!
浅田真央(あさだ まお)さん
1990年9月25日生まれ。愛知県出身。バレエの技術向上のため、5歳でフィギュアスケートを始め、すぐに才能が開花。小学6年生の頃には特例で全日本選手権に出場し、3つの3回転を組み合わせたコンビネーションジャンプを跳び、一躍脚光を浴びる。その後、オリンピックや世界選手権など、主要な試合で多くのメダルを獲得する活躍を見せた。アマチュア引退後は、アイスショーやテレビ番組などに出演している。
日本のスケートブームをけん引し、2017年に惜しまれながら浅田真央さん。
そのスケート人生を2003年から追っていたフジテレビのアーカイブの中から、100の言葉を厳選した書籍『浅田真央 100の言葉』が11月30日(月)に発売された。
この書籍では、本人の言葉を紹介することはもちろん、家族や歴代ディレクターが語るエピソードも交え振り返っていく。
浅田さんはこの本を手にし、何を思っているのか。また、30歳を迎えた今、スケート以外で何をしている時が楽しいかなど素顔に迫りました。
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「本に掲載された言葉を見ると、当時にタイムスリップした気分になる」
完成した本を手にした率直な思いを聞かせてください。
子どもの頃から大人になるまでの写真もたくさん入っていて、成長を自分自身で感じることが出来ました。私のスケート人生のすべてが詰まった本になっているな、と思いましたね。
ご自身の言葉を振り返る中で思うことはありましたか?
この本は、2003年からフジテレビさんが密着してくださった映像の中から、出版社の方が厳選した100の言葉が詰まっています。そこにはいろいろな言葉があり、その言葉を読むと、当時にタイムスリップした気持ちになりました。
すでに書店に本が並んでいますが、見に行きましたか?
恥ずかしかったのですが…買いに行きました(笑)。今日取材があるということで、「もう一度読み直さないと」と思ったのですが、出版社の方からいただいていた本を受け取るのを忘れていたので。
店員さんに気づかれませんでしたか?
完全に目を隠していきました(笑)。
本の中で、印象深い言葉を3つ選ぶとしたら…?
「努力で頑張りたい」。この言葉はずっと言い続けてきたものですし、私の負けず嫌いな部分がすごく出ているなと思いますね(笑)。私は、姉とずっとライバルとしてフィギュアスケートをやってきました。姉の存在がなければ、ここまで頑張れなかったと思います。「悔しい」という思いや、自分の中に「努力をしたい」という思いがあったからこそ、ここまでこれたと思いますし、その思いがすごく詰まっている言葉ですね。
あとは、「楽しんでやればいいじゃん」。これは、ソチオリンピックのフリーの直前の電話で姉がかけてくれた言葉です。この言葉をかけられた私は、「楽しんでやれるわけないでしょ!」とすごく怒ったのですが(笑)、印象に残っていますね。あの言葉があったおかげで、気持ちをガラリと変えることが出来て、フリーでいい演技ができたのかなと思います。
あとは、「楽しんでやればいいじゃん」。これは、ソチオリンピックのフリーの直前の電話で姉がかけてくれた言葉です。この言葉をかけられた私は、「楽しんでやれるわけないでしょ!」とすごく怒ったのですが(笑)、印象に残っていますね。あの言葉があったおかげで、気持ちをガラリと変えることが出来て、フリーでいい演技ができたのかなと思います。
あと一つは…決めるのが難しいですね。一つ一つの言葉にいろんな思い出もありますから。「この時はこうやって戦ってきたんだな」「こうやって乗り越えてきたんだな」「ここはこうやって楽しんで自分のスケートをしていたんだな」という。山あり谷ありだった人生がここに描かれているので…選ぶのがすごく難しいです。
でも、この本に掲載されていないものも含めて、子どもの頃から知っているテレビ局の方やコーチ、周囲の方の言葉は、私の中ですごく印象に残っています。
その中でも、家族の言葉は本当に印象的ですね。特に父は、普段そこまで深く話すことはないんですけど、私の知らなかったこと、「こういう風に思ってくれていたんだ」「こうやって一緒に乗り越えてきたんだ」と思えるエピソードを、本の中で話してくれて。いろいろと思い出して話してくれたことがうれしかったです。それと同時に、父に「ありがとう」という思いが強くなりました。
でも、この本に掲載されていないものも含めて、子どもの頃から知っているテレビ局の方やコーチ、周囲の方の言葉は、私の中ですごく印象に残っています。
その中でも、家族の言葉は本当に印象的ですね。特に父は、普段そこまで深く話すことはないんですけど、私の知らなかったこと、「こういう風に思ってくれていたんだ」「こうやって一緒に乗り越えてきたんだ」と思えるエピソードを、本の中で話してくれて。いろいろと思い出して話してくれたことがうれしかったです。それと同時に、父に「ありがとう」という思いが強くなりました。
次回公開のインタビュー#2では、サイン入りチェキプレゼントのお知らせもあります!
取材・文 平野 智枝子
撮影 山川修一
『浅田真央 100の言葉』
タイトル:『浅田真央 100の言葉』
フジテレビ スポーツ局・編
発売日:2020年11月30日
判型:A5判(228p)
定価:本体1600円+税
ISBN:978-4-594-08608-4
※電子書籍も同時発売
