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深田恭子「まさか劇場版までできるとは」異色の泥棒ドラマのシリーズ化に驚き!2年に渡り泥棒一家を演じ「居心地のいい現場でした」

代々泥棒一家である三雲家の娘・華(深田恭子)と、代々警察一家である桜庭家の息子・和馬(瀬戸康史)、許されざる恋を経て家族となった2人を中心に家族愛が描かれ人気のエンタメ超大作「ルパンの娘」。その劇場版作品が10月15日(金)に公開されました。

2019年、2020年にフジテレビ系で放送された連続ドラマでは、毎週ツッコミどころ満載の物語展開が話題に。劇場版では、泥棒一家、警察一家に加え、探偵一家の北条美雲(橋本環奈)に、“最後のLの一族”である三雲玲(観月ありさ)の、異国の地でお宝と家族の絆をめぐる闘いが描かれる。

公開初日となる10月15日(金)には初日舞台挨拶が行われ、深田恭子さん、瀬戸康史さん、渡部篤郎さん、小沢真珠さん、栗原類さん、どんぐりさん、大貫勇輔さん、市村正親さん、観月ありささん、武内英樹監督が登壇しました。

ハチマガは、この初日舞台挨拶を取材。約2年間携わった「ルパンの娘」への思い、「自分以外の役を演じるなら?」というファンからの質問に回答したトークセッションの模様を紹介します。

  • 深田恭子 自身にとって「ルパンの娘」は宝物。「また仮面をつけて集まりましょ」
満員の観客の前で行われたこの日の舞台挨拶。深田さんは「本日は、記念すべき(映画の公開)初日にお越しくださり、ありがとうございます。やっと、やっと皆さまに(映画を)お届けできるので私も今日を心待ちにしていました」と、うれしそうに笑顔を浮かべ挨拶を。続く瀬戸さんは、「いよいよこの日が来たかとワクワクしています。まだまだ大変な世の中で、皆さん、不安なことを抱えていらっしゃるかもしれませんが、(映画を見て)笑いでフッ飛ばしていきましょう!」と、観客を気遣いつつも元気づけるように声をあげます。
さらに、小沢さんは「今日この日が迎えられたことがとても幸せです」、栗原さんは「ついにお客様にお届けすることができて、すごくうれしく思っています」とコメント。市村さんは「わたくし、再来年でミュージカル俳優50周年を迎えます。そんな僕の力を十分に堪能してください(笑)」と笑いを交えてPRし、渡部さんは「全スタッフ、キャストが真心を込めて作った作品です。どうか受け止めてください」と、観客へ呼びかけていました。

「ルパンの娘」は、2019年に初めて連続ドラマ化され、2020年にはドラマ版のシーズン2が放送。約2年をかけ、劇場版へと繋がりました。そんな今作が公開となった気持ちを改めて聞かれると、深田さんは「シーズン1の時に“こんなドラマがあるのか…”とびっくりしていました。それでも、シーズン2をやることになって、劇場版までできるとは思わなかったです」と、驚いたそう。その一方で「すごく居心地のいい、チームワークがとってもいい現場でした」と、シリーズ化された裏にある理由を明かしていました。

この深田さんの言葉に、瀬戸さんも同調。また、シリーズを通して泥棒一家の華と警察一家の和馬による恋が描かれていますが、「はじめは監督から“ロミジュリ感”を求められても、さっぱり分からなかったのですが、シーズン1の最後のほうや、シーズン2の頃には『はい、ロミジュリ感ですね』とスイッチが入るようになった。ちょっと目をウルウルさせて、手先にまで感情を乗せるっていう(笑)」と、2年間で“ロミジュリ感”を戸惑うことなく演じることができるように変化したことを話していました。

どんぐりさんには、「改めて、三雲家はどんな家族でしたか?」という質問が。緊張気味のどんぐりさんは、「本当の、家族…家族のような…」と声を震わせ始め、「撮影以外の時も、親切にしていただいて…」と、涙声に。それでも「絆と愛がいっぱい!家族のすばらしさが、映像を見ていただいたら届くと思います!」と振り絞り、作品をアピール。三雲家と深いつながりのある泥棒・円城寺輝役を演じた大貫さんは、自身の役について「シーズン1では華に恋焦がれて追いかけていたけど、最終的には和馬との恋を応援するようになりました。そして、どんどん妖精のようになって、映画では…いろいろなことが起こります(笑)」と、変化を語りながら、今作が気になるようなコメントをしていました。

その大貫さんが演じる円城寺と言えば、市村さんが演じる父・豪とともに魅せるミュージカルシーンがドラマ版から人気でした。今作でも健在のようで、「市村さんと共演するのが一つの夢だったので、夢が叶って本当にうれしかった」と大貫さんは目を輝かせます。対する市村さんは、「画面上では堂々と見えるかもしれませんが、50年選手としては、ミスは見せられないので、内心ドキドキしながらやっていました(笑)」と、ミュージカルシーンの裏話を明かして笑いを誘っていました。

この日の舞台挨拶では、事前にTwitterで募集したというファンからの質問に答える場面も。「ご自身の役以外を演じるとしたら、誰の役を演じたいですか?」とうい質問に、深田さんは「観月さんが演じた三雲玲をやってみたいです」と即答。上映前の舞台挨拶ということもあり、今作が初登場となった玲の詳細は語れないものの「とにかく豪快で、すごく美しく恐ろしい役。観月さんが演じている姿が本当に魅力的でした」と、演じたいと思う理由をコメント。

対する観月さんは、「真珠さんが演じた(華の母)悦子さんを演じたい。振り切れっぷりがとても素晴らしいので」とニッコリ。さらに、どんぐりさんも「自分には無縁の色っぽさがある悦子さんをやりたい。絶対できないと思いますけど(笑)」といい、人気を集めた悦子役。これには、小沢さんも「うれしい!」と喜びながら「振り切りとテンションさえ上げればできます(笑)」と断言して、笑わせていました。

そんな小沢さんと、市村さんは、「どんぐりさんが演じた(華の祖母)マツさん」と回答。その理由も2人で一致していて、マツの必殺技「定吉―!」という手刀がやってみたいというものでした。この必殺技は、ファンにも人気で、「コツは?」という質問が。どんぐりさんは「キレよくやること」としたうえで、マイクを置き、地声でキレよく実践して大きな拍手を浴びる場面もありました。

瀬戸さんは、「他の役を演じるなら」という質問に「Lの一族になりたい!」と回答。というのも、シリーズが始まって以来、「泥棒スーツを着たい」という願望があるそう。ただ、和馬は警察のため、もちろん着る機会には恵まれず。そのため、今では「ハロウィンで、自作で着るしかないですよね(笑)」ということまで考えていることを告白していました。

最後に、「『ルパンの娘』はどんな作品になりましたか?」と聞かれた深田さんは、「華という役に愛着もありますし、私にとって、宝物のような作品になりました」と笑顔を見せる一方で、「今日、自分の手から離れてしまうということが、ちょっと寂しいですね」と、こぼす場面も。しかし、「いつでも呼ばれたら、また仮面をつけてみんなで集まりましょ」と、キャストに呼びかけると、武内監督も「(当初、今作を撮影する予定だった)ジョージアで(次回作を)やりましょうか!」とのり、会場は期待を込めた大きな拍手で包まれました。

取材・文 平野 智枝子

劇場版 ルパンの娘
『劇場版 ルパンの娘』

出演:深田恭子 瀬戸康史 橋本環奈 小沢真珠 栗原類 どんぐり(竹原芳子)
観月ありさ/岡田義徳、太田莉菜/藤岡弘、(特別出演)
市村正親 大貫勇輔 小畑乃々 マルシア 信太昌之 我修院達也 麿赤兒 渡部篤郎 ほか
原作:横関大
監督:武内英樹

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