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#2 ミュージカル「四月は君の嘘」に出演する小関裕太さん、木村達成さん、生田絵梨花さん、唯月ふうかさん、水田航生さんにインタビュー。

  • 「4月がくるたび、お客様に思い出していただけるような作品にしていきたいです」(木村)

公生やかをりのように印象的な出会いをしたという経験があれば聞かせてください。

生田 私はやっぱり乃木坂46との出会いが大きかったです。それまでは「血の通っていないロボットみたい」って言われていたから。
全員 えーっ!
生田 感情があまり表に出ないタイプだったんです。でも、グループに入っていろんなメンバーと接して、人間が好きになったし、感情豊かな子たちからいろんなものを分けてもらいました。
小関 中2ぐらいのとき、友だちからYouTubeの存在を教えてもらって存在を知ったのですが、父が好きなアーティストの動画を見ていて、そこから派生して出会ったのがスティービー・ワンダー。首を振りながらピアノを弾いている姿と歌声に衝撃をうけて、夢中になって見ました。
唯月 これっていうエピソードがあるわけではないのですが、ちょうど今が自分の中で変化のときなのかなと。これまであまり人と関わろうとしなかったというか、無意識のうちに壁を作っていたんですけど、年齢的にも25歳の今年が節目と考えていて、もう少し人と関わっていきたいと思うようになったんです。だから、皆さんにもグイグイいっちゃうかもしれない(笑)。
水田 3人とも、めっちゃいい話だったね。先に発言していたらよかった(苦笑)。
木村 考えれば考えるほど出てこない(苦笑)。
水田 現在は“関西人丸出し”でしゃべっている僕ですが(笑)、もともとは引っ込み思案だったんです。授業中の音読だけで顔を真っ赤にするような子だったのが、この業界に入った時点で間違いなんですけど(笑)。この仕事に巡り合えたことが一つ目の素晴らしい出会い。
二つ目は、初めてニューヨークへ行ったときに、街を歩いている人たち全員が「俺はここにいるぞ」と吠えている気がして、自分が透明人間であるかのような気持ちになったんです。それで勇気を出して、泊まっているマンションの1階で掃除をしていたオッちゃんに「Hey!」ってハイタッチしたんですよ。その瞬間に何か変わりましたね。
全員 えーっ!
生田 いい話。
水田 これでいいんだって。毎朝ベーグルを買いにいくのも、「ベーグルじゃなくてベーゴーだな」って思える自分にうれしくなった(笑)。
木村 いい話でありつつ、ユーモアもあるね。多感な時期か…僕、いまだに多感なんですけど(笑)、これまで出演してきた作品の役柄によって、もともと自分がもっていた考え方がすべて壊され、作品が終わるごとに人格が変化していってる気がして。こうやって取材をうけている最中に自分の考えを素直に言葉にすることを覚え、誰かに気持ちを届けなければいけない職業ならではの難しさを感じ、表現者としての自覚を絶賛吸収している最中です。
本来の自分はどこへ行っちゃったんだろうと思い始めてからは、プライベートをどれだけ木村達成として存在できるか、その価値を見出す作業をしています。そうしているうちに、「今年は友だちを100人作ることが目標だ」と、そこに行きついてしまったんですよ。「こんな僕だけど友だちになってくれますか?」と確認しつつ、よりカラフルな世界を見つけていきたいです。
全員 拍手
水田 よかったよ。
木村 僕も自分でよくできたと思った(笑)。
生田・唯月 みんな友だちになろう!

劇中歌はフランク・ワイルドホーンの作曲によるものですが、曲の印象を聞かせてください。

小関 すごくキャッチー。
木村 リーディングワークショップでご一緒したとき、彼はリンゴを丸かじりしていました。
水田 リューク(*「DETH NOTE」に登場するキャラクターで、リンゴが好物。ミュージカル「DETH NOTE」の作曲はワイルドホーンが手がけた)じゃん(笑)。
唯月 聴いているぶんにはポップで耳に残りやすいメロディだけど、実際に歌ってみるとビートに引きずられちゃうし、音程の上下が激しくて、気持ちを前に出すのがすごく難しい。「DETH NOTE」のときはそんなことを感じました。
生田 メロディの高低差すごいよね。
木村 ハンバーガーみたいな曲。高カロリーで、ハンバーガー、ハンバーガー、ハンバーガーみたいな(笑)。
小関 作品自体、感情的なシーンが多いんですけど、曲のほうも感情的なものが多くて、だからこそハイカロリーみたいな。
水田 音を伸ばすの多くない?そこをどう表現するのか、技術的に難しいですね。

そんな曲を歌いこなすための「チカラメシ」みたいなものはありますか?

小関 バナナ!
唯月 おにぎりと豚汁です。
生田 私、ステーキ。
全員 えーっ!
生田 朝、焼くの。
木村 毎公演、朝ステーキ?
生田 うん。
小関 お腹重くならない?
生田 ならない。食べないと動けないし、直前は食べられないから、朝に食べる。
水田 僕はもずくスープ。成城石井で売っているもずくスープがおいしいんですよ。今度みんなに買ってくるね。
木村 僕はこれといってないですね。っていうか、ほとんど食べないです。
小関 よくできるね。
生田 お腹空かないの?
木村 空くけど、限界を感じているときのほうが我に戻れる。

ミュージカル版ならではの見どころを教えてください。

生田 コンクールのシーンですね。実際に演奏しているところから、歌へと移行していくところが楽曲としても面白いし、どんな演出がつくのかすごい気になる。
小関 アニメ化も映画化もされているけど、舞台って生だからコンサートホールに実際にいるかのような緊張感と臨場感が体感できる。
木村 公生が見ている景色がどうカラフルに色づいていくのかワクワクしています。お芝居や歌でつないでいくところもあると思うけど、それ以上に視覚から入る何かが僕自身も早く見たいです。
唯月 今回はCDを収録したときのメンバーとちょっと変わってしまっているのですが、指導してくださる先生のお話を前のめりに聞いていて、部活みたいな空気感だったので、その熱量をお客様は肌で感じられるんじゃないかな。
小関 さっきの絵梨花ちゃんの発言と似ちゃうけど、聞き覚えのあるクラシックからJ-POPへの移行がすごく自然なので、そこはミュージカル版ならではの見どころですね。
生田 ピアノの演奏、大変じゃない?
小関 ずっと弾いているわけじゃないけど、これから大変になっていくんだろうね。
水田 踊りもあるでしょ。
生田 ふうかちゃんはソフトボールもやらなきゃいけないしね。
木村 僕、野球経験者だから教えられるよ。
生田 ユニフォーム姿、めっちゃ可愛かった。
唯月 自分がレゴブロックみたいだった(笑)。もっと(体を)大きくしますね。
生田 「Perfect」という曲のAメロは、ステージに立つ前の鼓動や歓声、緊張感がリアルにイメージできますし、音楽家ならではの葛藤にはすごく共感できます。私は今回、ヴァイオリンを演奏するんですけど、弾く姿に説得力をもたせられるように頑張らなきゃって気合いが入りました。

それぞれ聞いてみたいことはありますか?

水田 稽古中にイクちゃんのフィンランド民謡は絶対聞きたいな。
小関 見たことある!
生田 やめて(笑)。
水田 あれが大好きなの。
木村 (♪歌い始める)
生田 知ってるじゃん。
水田 ヨーデルも聞きたいな。
小関 ♪ヨーデル、ヨーデル(「ようかい体操第一」を歌い始める)。
生田 曲が違う。
木村 (再び歌いだす)
生田 歌詞覚えてるじゃん。知らない子(唯月)がここにいるんだから、そのままにしておいて(苦笑)。

では、言っておきたいことは?

水田 今、これだけしゃべっているけど、実は稽古場では静かです。
木村 僕はみんなにしてほしいことがあります。公生として闇を抱えながら生きていかなきゃいけないから、稽古場で黙り込むと思うんだよ。だから、できるだけ話しかけてほしい。
小関 さっき撮影をしながら感じたんだけど、作品のテーマが青春だから、ピースしていいんだ、カッコつけなくていいんだって。みんなと一緒にもっと楽しんでいきたいな。
唯月 幼なじみ、そして、同級生として過ごしてきた期間をこの1ヵ月半の中で作り出していかなきゃいけないので、私も椿ちゃんとリンクさせて、距離感がおかしくなるぐらい積極的にいきます。
生田 みんなが嫌いにならないでくれるなら、普通だったら図々しいなって感じるぐらいのコミュニケーションでもよろしいでしょうか。
全員 もちろん!

本番への意気込みをお願いします。

水田 2年間待ってくださったお客様もいらっしゃいますし、皆さんにカラフルな青春をお届けできるよう健康に気を配って、千穐楽まで駆け抜けたいと思います。
生田 それみんなの気持ち(笑)。
木村 劇中のセリフにもありますけど、4月がくるたび、お客様に思い出していただけるような作品にしていきたいです。
生田 お客様も一緒におもいっきり青春したいですね。今は我慢や制限などを強いられていると思いますが、劇場の中だけはカラフルに楽しんで、また頑張って明日を生きようと思えるエネルギーを共有したいです。
唯月 2年分の蓄積してきたエネルギーを放出して、一生懸命泣いたり怒ったり、素直に表現することで何か感じとっていただけたらうれしいです。
小関 この作品自体、青春や音楽などいろいろなテーマをもっています。公生くんもかをりちゃんも、1プレイヤーとして苦悩していたり、前に進もうと思ってもなかなか進めなかったり。観に来てくださるお客様が抱えている小さな孤独をなぞるように作品づくりをしていきたいと思っているので、お客様が一歩前に踏み出すきっかけになれたらうれしいです。
全員 拍手

取材・文 荒垣信子
撮影 今井裕治

ミュージカル『四月は君の嘘』

東京公演:5月7日(土)~29日(日) 日生劇場
群馬公演:6月4日(土)/5日(日) 高崎芸術劇場大劇場
愛知公演:6月9日(木)~12日(日) 御園座
兵庫公演:6月16日(木)~18日(土) 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
富山公演:6月25日(土)/26日(日) オーバード・ホール
福岡公演:7月1日(金)~3日(日) 博多座

【原作】新川直司(講談社「月刊少年マガジン」)
【脚本】坂口理子
【作詞・作曲】フランク・ワイルドホーン
【作詞】トレイシー・ミラー・シェル、カーリー・ロビン・グリーン
【編曲】ジェイソン・ハウランド
【訳詞・演出】上田一豪

【出演】
有馬公生:小関裕太 / 木村達成(Wキャスト)
宮園かをり:生田絵梨花
澤部椿:唯月ふうか
渡亮太:水田航生 / 寺西拓人(Wキャスト)

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