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8月6日(土)スタートの土ドラ『個人差あります』にトリプル主演する夏菜さん、
新川優愛さん、白洲 迅さんにインタビュー!
夏菜(なつな)さん
1989年5月23日生まれ。埼玉県出身。2011年、映画『GANTZ』のヒロイン役で注目され、その後、映画やドラマ、バラエティ、CMなど幅広い分野で活躍。12年、連続テレビ小説『純と愛』のヒロインを演じ、全国区の人気に。近作に、ドラマ『人生が楽しくなる幸せの法則』『リカ』(共に2019年)、映画『鋼の錬金術師』(2017年)、『夏への扉-キミのいる未来へ-』(2021年)など。
新川優愛(しんかわ・ゆあ)さん
1993年12月28日生まれ。埼玉県出身。ミスマガジン2010グランプリ受賞、ミスセブンティーン2011に選ばれ、モデルとしても活躍。2018年、オトナの土ドラ『いつまでも白い羽根』で連ドラ初主演。ほかに、ドラマ『ギルティ~この恋は罪ですか?~』(2020年)、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(2022年)、映画『老後の資金がありません!』(2021年)、『極主夫道 ザ・シネマ』(2022年)などに出演。
白洲 迅(しらす・じん)さん
1992年11月1日生まれ。東京都出身。2010年、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストベスト30に入り、芸能界デビュー。ドラマ『僕はまだ君を愛さないことができる』(2019年)、『リコカツ』(2021年)、舞台『夜来香ラプソディ』(2022年)などに出演。現在配信中のAbemaTV『ANIMALS-アニマルズ』や、7月13日スタートのドラマ『刑事7人』シーズン8に出演中。10月14日、映画『向田理髪店』が全国公開予定。
8月6日(土)からスタートする土ドラ『個人差あります』は、ある日、夫の体が女性になったことから、突然、性別が変わってしまう「異性化」を切り口に、夫婦や恋愛のあり方を問うラブストーリーです。
原作は、日暮キノコさんの人気コミック『個人差あり〼』。
サラリーマンの磯森晶には、異性化した女性を夏菜さん、異性化前の男性を白洲 迅さんが、2人で1役を演じます。妻・苑子を演じるのは新川優愛さん。トリプル主演を務める3人に、役柄への取り組み、作品の魅力などを聞きました。
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「もし、パートナーが異性化したら?」の問いに、女性と男性の意見はこうも違う!?
作品の印象と役どころをお願いします。
夏菜
私が演じるのは、ひょんなことから異性化して女性になり、中身は男性で体は女性になった晶です。原作や台本を読んだ時は、すごくおもしろくて、「やりたい! これは私にピッタリの役だ」と思ったのですが、読めば読むほど、演じれば演じるほど難しい役。
今は恋愛も多様化していますが、人を愛することや自分を愛すること、男性とは、女性とはなどがテーマの本作に出演することは、すごく責任を感じるし、私自身も固定観念を壊しながら、今闘っているところです。
新川 私は、夏菜さんと白洲さん演じる晶の妻・苑子を演じます。ある日、突然夫が異性化という、心はそのままだけど体だけ女性になってしまうという経験する苑子は、悩み、苦しみ、戸惑いながらも、物語を通して一番晶のことを思いやり、支えたいと思っている強い女性です。折れない力を持った女性を演じていきたいと思っています。
とても難しいテーマではありますが、男性女性というのではなく、人として魅力を感じて、愛して、一緒にいたいと思う。そういった本質的な人間の気持ちをお届けできたらうれしいなと思います。
白洲 僕は、男性の状態の晶を演じます。夏菜さんの言う通り、やればやるほど難しさがわかっていく役だと感じています。晶のような境遇はありえないことですが、だからこそ1つ1つのセリフに重みがあるのか迷うことも。でも、その迷いが正解なのかなと、最近は思うようにしています。
晶を演じる僕たちも大変ですが、晶と接する苑子や会社のメンバー、それぞれの家族は、より大変だと思います。晶とどう接したらいいのか、同じ役だけど演じる人間が変わるというのは、対応するのがなかなか大変だと思います。みなさんに感心しながら、楽しんでやらせていただいています。
今は恋愛も多様化していますが、人を愛することや自分を愛すること、男性とは、女性とはなどがテーマの本作に出演することは、すごく責任を感じるし、私自身も固定観念を壊しながら、今闘っているところです。
新川 私は、夏菜さんと白洲さん演じる晶の妻・苑子を演じます。ある日、突然夫が異性化という、心はそのままだけど体だけ女性になってしまうという経験する苑子は、悩み、苦しみ、戸惑いながらも、物語を通して一番晶のことを思いやり、支えたいと思っている強い女性です。折れない力を持った女性を演じていきたいと思っています。
とても難しいテーマではありますが、男性女性というのではなく、人として魅力を感じて、愛して、一緒にいたいと思う。そういった本質的な人間の気持ちをお届けできたらうれしいなと思います。
白洲 僕は、男性の状態の晶を演じます。夏菜さんの言う通り、やればやるほど難しさがわかっていく役だと感じています。晶のような境遇はありえないことですが、だからこそ1つ1つのセリフに重みがあるのか迷うことも。でも、その迷いが正解なのかなと、最近は思うようにしています。
晶を演じる僕たちも大変ですが、晶と接する苑子や会社のメンバー、それぞれの家族は、より大変だと思います。晶とどう接したらいいのか、同じ役だけど演じる人間が変わるというのは、対応するのがなかなか大変だと思います。みなさんに感心しながら、楽しんでやらせていただいています。
夏菜さんは、出産後初の連続ドラマ出演です。母性本能が強くなっている今、ジェンダーなどに触れる本作への出演は、どういうお気持ちですか?
夏菜
まず、家族の助けがなければ、絶対にドラマのお仕事はできないということがわかりました。そして、今は演じていておもしろみを感じていますが、最初は「とんでもない作品を受けちゃったな」って思いました(笑)。
この作品に携わったことで、我が子がどういう人間になっていくのか考えるようになりましたし、自分の子供がどうあっても許される世の中になってほしいと、親になって思うようになりました。そういう意味では、タイミング的にも運命を感じますね。
この作品に携わったことで、我が子がどういう人間になっていくのか考えるようになりましたし、自分の子供がどうあっても許される世の中になってほしいと、親になって思うようになりました。そういう意味では、タイミング的にも運命を感じますね。
夏菜さんと白洲さんは、2人で1役を演じる上で、打ち合わせなどはしたのですか?
夏菜
収録に入る前に、3人で本読みとリハーサルをしました。そこで、白洲さんと「晶に1つクセをつけてみよう」という話になって。台本に、眉毛をかく仕草が描かれていたので、眉毛のどの部分をかくか、どの指でかくか、かき方などを決めましたけど、あとは意外と自由に演じています。
白洲 晶についての話し合いはしていないですね。お芝居を見ながら、お互いに歩み寄っている感じです。真似をしあっているわけではないのですが、たとえば、リハーサルをした時に、セリフの語尾が夏菜晶の方が男っぽいんですよ(笑)。
夏菜 男っぽくしようと思うと、言い回しがべらんめえ調になってしまって。だから、口調やしゃべり方は、私に合わせてもらうカタチになりました。
白洲 その方が、夏菜さんも演じやすそうでしたからね。やっぱり、女性が男性を演じるのは、なかなか表現が難しいと思うので、ちょっとわかりやすくするためにも、そうなりました。
白洲 晶についての話し合いはしていないですね。お芝居を見ながら、お互いに歩み寄っている感じです。真似をしあっているわけではないのですが、たとえば、リハーサルをした時に、セリフの語尾が夏菜晶の方が男っぽいんですよ(笑)。
夏菜 男っぽくしようと思うと、言い回しがべらんめえ調になってしまって。だから、口調やしゃべり方は、私に合わせてもらうカタチになりました。
白洲 その方が、夏菜さんも演じやすそうでしたからね。やっぱり、女性が男性を演じるのは、なかなか表現が難しいと思うので、ちょっとわかりやすくするためにも、そうなりました。
晶は、変化していく役柄ですが、演じる上で気をつけていることはありますか?
夏菜
自分が演じていない時の晶を経験した上で、また次のシーンを演じないといけないので、そこは普通のドラマと大きく違うところですね。白洲晶もしっかり読み込んでおかないといけないなというのは気をつけています。
白洲 夫婦としての関係性が、異性化によってガラッと変わるきっかけでもあるので、その辺かどういうふうにグラデーションをつけてやるべきなのか、というところですね。監督と相談しながら意識して演じています。
白洲 夫婦としての関係性が、異性化によってガラッと変わるきっかけでもあるので、その辺かどういうふうにグラデーションをつけてやるべきなのか、というところですね。監督と相談しながら意識して演じています。
そんなお2人が演じる晶に対して、新川さんはどう感じていますか?
新川
男性女性もそうですけど、同じ役柄を違う人が演じるので難しいですね。私も初めての経験ですし、他のドラマでもないような設定ですから。
だから、もっと違和感があって、こちらも戸惑う部分があるかと思っていました。でも、お2人の持っている雰囲気がちょっと似ている部分があって、まったく違う感じではなかったので、すごくホッとしました。
私はずっと現場にいて、お2人のどちらかと対峙するという構図が多いのですが、とても演じやすくしてくださってありがたいです。
だから、もっと違和感があって、こちらも戸惑う部分があるかと思っていました。でも、お2人の持っている雰囲気がちょっと似ている部分があって、まったく違う感じではなかったので、すごくホッとしました。
私はずっと現場にいて、お2人のどちらかと対峙するという構図が多いのですが、とても演じやすくしてくださってありがたいです。
もし、それぞれのパートナーが異性化したら、どうすると思いますか?
夏菜
なかなか想像できないですが、苑子のように晶に対して妹みたいに思ったり、自分がお母さん目線になりそうな気がします。「洋服はこれ着て!」とか「もっとメイクはこうした方がいいよ」とか、やりそうです(笑)。
新川 この物語だけじゃなく、最近はコロナ禍で女性が生きづらかったり、社会的な弱者になってしまうなど、ニュースに上がったりするじゃないですか。女性ならではの生理現象もそうですけど、大変なことって多いと思います。
私たちは、生まれた時から女性として生きているから、男性がある日突然女性になると、きっと私たちより大変だろうなと思うんです。晶もそうですけど、一般的にも大変だろうから、私もたぶんいろいろ言いたくなってしまうし、気にかけてしまうと思います。
白洲 僕も想像するのは難しいですが、理想論でいえば、もうジェンダーを飛び越えて、「人として好き同士であれば大丈夫。一緒にいられるね」というところに行きたいですけどね。
新川 この物語だけじゃなく、最近はコロナ禍で女性が生きづらかったり、社会的な弱者になってしまうなど、ニュースに上がったりするじゃないですか。女性ならではの生理現象もそうですけど、大変なことって多いと思います。
私たちは、生まれた時から女性として生きているから、男性がある日突然女性になると、きっと私たちより大変だろうなと思うんです。晶もそうですけど、一般的にも大変だろうから、私もたぶんいろいろ言いたくなってしまうし、気にかけてしまうと思います。
白洲 僕も想像するのは難しいですが、理想論でいえば、もうジェンダーを飛び越えて、「人として好き同士であれば大丈夫。一緒にいられるね」というところに行きたいですけどね。
次回公開のインタビュー#2では、サイン入りプレゼントのお知らせもあります!
取材・文 出口恭子
撮影 今井裕治
スタイリスト 星翔子
ヘアメイク 枝廣優綺
持道具 北川幸江
土ドラ『個人差あります』
■放送時間:8月6日スタート 毎週(土)23時40分~24時35分
■話数:全8話
■出演:夏菜 新川優愛 白洲 迅 ほか
