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吉岡秀隆「幸せです」
16年ぶりの「Dr.コトー診療所」公開し感慨

2003年に初めて連続ドラマとして放送されて以降、多くのファンを魅了してきた「Dr.コトー診療所」。その16年ぶりとなる続編映画が公開中です。

“たった一人の医師”として志木那島の島民の命を背負うコトー(吉岡秀隆)は、長年、看護師として支えてくれていた彩佳(柴咲コウ)と数年前に結婚し、変わらず静かに暮らしていた。しかし、穏やかな日常は少しずつ変化していて──。

今作には、吉岡秀隆さん、柴咲コウさん、時任三郎さんら、2003年から続くシリーズに欠かせないキャストはもちろん、新キャストとして髙橋海人さん、生田絵梨花さんも参加し、話題を呼んでいます。

そんな今作の公開初日舞台挨拶をレポート。吉岡さん、柴咲さん、髙橋さん、生田さん、大塚寧々さん、筧利夫さん、泉谷しげるさん、小林薫さん、富岡涼さん、中江功監督が作品への思いや、撮影の裏話などを語りました。

  • 「Dr.コトー診療所」はラスト?吉岡秀隆「次は『Dr.ハント』をお客さんとして見たい」
司会を務める軽部真一フジテレビアナウンサーからの呼び込みで、登壇したキャストの皆さん。吉岡さんは最初に1人で姿を見せると、他のキャストも後ろに続いていると思ったのか、後ろを振り返り大笑い。そして、続く柴咲さんが姿を見せ、階段を登ろうとしたところで吉岡さんがスッと手を差し伸べるという微笑ましい一幕も。その後、続々とキャストが登壇すると、会場は大きな拍手に包まれ、舞台挨拶がスタートしました。

まず吉岡さんは、「お元気でしたか?」と客席に問いかけ、「16年も待っていただいて、本当にありがとうございます」と、お礼を。柴咲さんは「(映画が公開した今)独り立ちしていく子どもを見守るような気持ち。私には今までにあまりなかった感覚です」と、公開日を迎えた独特の心境を明かしました。すると、大塚さんも「私も(公開を迎えて)うれしくもあり、ちょっと寂しい気持ちもあります」と追随。しかし、泉谷さんは「過酷な撮影状況から考えると、12月16日は絶対に来ないだろうと思っていました。撮影も中断したこともありますし、最初から未完成品としてお送りするつもりでやってまいりました」と語り、笑いを誘いました。
「Dr.コトー診療所」シリーズに初参加した髙橋さんは、「撮影が終わってからも気が抜けなくて、1日1日が長くて。やっと本日皆さんのもとに(作品を)届けられることをうれしく思います」と、ホッとしたようにニッコリ。生田さんは「私も撮影が終わってからもずっと緊張しっぱなしでした。でも今は少しホッとしています。あとは皆さんに愛してもらえたら」と語りました。
改めて、公開日を迎えた今の心境を聞かれた吉岡さんは、「どうでした?」と客席に問いかけ、大きな拍手を受けると「僕の気持ちより、皆さんの気持ちのほうが大事です。僕が五島健助として白衣を着ることはこれっきりなので、こうしてスクリーンで皆さんに見ていただいて、吉岡は幸せです」と、今作がラストであると明言。また、作品の魅力を聞かれると、「“継承”だと思います。次は海人くんに任せて、『Dr.ハント』の作品をいちお客さんとして見たいと思っています(笑)」と、次回作への期待を語り、笑いを誘います。この言葉に髙橋さんは、「今は荷が重いなという感覚ですけど、いただいたタスキを堂々と掲げて作品のトップとしていられるような俳優になりたいです」と、決意を明らかにしました。
そして、今作の話題の一つと言えば、2006年に放送されたドラマ第2シリーズ以降、芸能界を引退していた剛洋役・富岡さんの復帰。緊張した面持ちで舞台挨拶に姿を見せた富岡さんは、「中江監督からお声がけをいただいて、今日までがあっという間でした。皆さんとまたお会いできて本当に幸せです」と、笑顔を見せます。また「『Drコトー診療所』という作品自体が第二の故郷のようなもの。中江監督にお会いしただけでも里帰りした気分でした。(父・剛利役の)時任(三郎)さんにお会いしたときは『お父さん!』という感じでしたし、コトー先生の笑顔を見て島の人の温かみを感じられて、幸せな気持ちになりました」と、撮影時の心境も明かしました。

司会の軽部アナから、「衣装合わせで時任さんとすれ違ったときに、何か声をかけられたんでしょ?」と聞かれると、「『立派になったな』と言われました」と告白。さらに軽部アナが「『良い靴履いてるな』とも言われたそうですね」と続けると、富岡さんは「緊張していたので、持っている中で一番いい靴を履いていかないとダメかなと思って(笑)」と語ると、会場には笑いが。そんな富岡さんとの再会に、吉岡さんは「うれしかったです。涼くんは一番の“コトー”ファン。『このシーンはこうやって撮りました』『コトー先生はこういうことを投げかけていました』と、よく覚えてくれていて、助けられたことも多かったです」と感謝。続けて「判斗先生と剛洋くんとコトー先生の3人で、民宿をブラブラしながらおしゃべりをしましたね。あれはいい時間だったなぁ」と、しみじみと語りました。
最後に、中江監督は「今回、誰一人欠けても成立しなかったけど、海人くんとは試写でも会っていないので、ちゃんと話していなくて」という前置きをし、「素晴らしかったです!」と絶賛。「海人、ブラボー!」と続けると、突然のことに髙橋さんはキョロキョロと挙動不審に。「本当ですか!?」とやっとの思いで返す髙橋さんに対し、中江監督は「最終的には、髙橋海人じゃないと、織田判斗はできなかったと思うくらい良かった」と言うと、吉岡さんも「本当に素晴らしかったです」と同調。それでも信じられないという表情で「ドッキリですか?」という髙橋さんは、「アイドルでずっとやっていて、(CD)デビューしてからやっと映像の作品に出させていただいて、『こんなステキなところがあるんだ』と知ることができて、続けていきたいと思っていました。だから今、その言葉をいただけて、手が震える限りです」と、感激した様子で話し、会場は温かい拍手で包まれました。

取材・文 平野智枝子
撮影 鷹野政起


『Dr.コトー診療所』

出演:吉岡秀隆、柴咲コウ、時任三郎、大塚寧々、
髙橋海人(King & Prince)、生田絵梨花、
泉谷しげる、筧利夫、小林薫、朝加真由美、
大森南朋、富岡涼 ほか

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