船越英一郎が元・2サスの帝王!?
「ためらいしかございません(笑)」

リアルに「2時間サスペンスの帝王」である船越さんは、今回の役柄を演じるにあたり「ためらいしかございません(笑)」ときっぱり。しかし「セルフパロディをやらせていただくというのは、個人の役者にとってこんなに幸せなことはないんですけれども、同時にそれは暴挙ともいえる大冒険。でも、こんな使い古された俳優を、もう一度面白がって『こんなことをやらせてみたい』と。言ってみれば、制作の皆さんからのラブレターかなと思いまして。これはもう、躊躇している場合ではない、ということで、意を決して、その大冒険に、まさしく荒海、荒れた海に漕ぎ出した‟船“越英一郎です」とコメント。

撮影現場での船越さんの印象を聞かれた戸田さんは「船越さんと熱護さんはまたちょっと違うんですけれども、１話を見まして、船越さんは建築家のように本当に緻密に計算されて、役作りをされているんだなと、ますます感じました。俯瞰から現場の皆さんを見てくださっていますので、誘導していただけるというか。本当に頼りになる船長です」とにっこり。アキラ100％さんから船越さんに「ドキュメンタリーではないんですね？」と確認が入ると「僕はこんな嫌な奴じゃありません！」と返し、取材陣を笑わせました。

会場には、劇中に登場する熱護大五郎主演の2時間ドラマのポスターと、等身大パネルがズラリ。船越さんは「似てるんですよ。僕と熱護くんのフィルモグラフィーがね(笑)。みんな、どこかでやったことのあるような役で。ゴルフ以外は全部そうじゃないかな」と、劇中の設定の多くが自身のキャリアのオマージュであることを明かしました。続けて戸田さんが「毎回どれかに扮して出てきてくださるんで。そのたびに声色も違って、すごい、楽しみです」と、その見どころを紹介しました。

船越さんは「2時間ドラマは世界に誇れる日本の文化。みなさん2時間サスペンスに育てられたスタッフで作っています。パロディのようで、実はディスっている部分はまったくありません。2時間ドラマ愛にあふれた作品になっています」と宣言。「笑って、泣けて、最後に素敵なものが残る、そんなドラマになっております。アフターコロナになって『ここからもう一度出直すぞ』『人生立て直すぞ』という方の肩を、やさしく押すようなドラマになれば」と願いを込めました。

また、戸田さんは「コメディではあるんですけど、変わらないことの大切さや、自分を肯定していいんだよというメッセージもたくさん含まれていて。もし、悩んで立ち止まってる方がいても、一歩踏み出すきっかけになるような、いいセリフもいっぱいあります。『このドラマを見たら元気が出る』というような存在として、皆さんに寄り添えたらいいなと思っています」とPRし、船越さんは「言おうとしたことを全部言ってくれた！」と笑顔を見せました。