ハチマガ

#1 FODで配信されるオリジナルドラマ『REAL 恋愛殺人捜査班』に出演する野村周平さんと塩野瑛久さんにインタビュー

野村周平さん
1993年11月14日生まれ。兵庫県出身。「アミューズ全国オーディション2009『THE PUSH!マン~あなたのまわりのイケてる子募集~』」でグランプリを受賞し、芸能界デビュー。主な出演作に連続テレビ小説『梅ちゃん先生』(NHK)、『恋仲』(フジテレビ)、『婚活1000本ノック』(フジテレビ)、映画「ちはやふる」、「サイレントラブ」など。6月21日公開の映画「おいハンサム‼」、11月1日公開の「十一人の賊軍」に出演している。
塩野瑛久さん
1995年1月3日、東京都生まれ、神奈川県育ち。2012年に芸能界デビュー。スーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』に立風館ソウジ/キョウリュウグリーン役で出演。主な出演作に『来世ではちゃんとします』(テレビ東京)、『不倫をコウカイしてます』(ABC)、『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』CSテレ朝チャンネル)、『天狗の台所』(BS-TBS)など。現在、放送中の大河ドラマ『光る君へ』(NHK)に一条天皇役で出演しているほか、『めざましテレビ』(フジテレビ)6月のエンタメプレゼンターを務めた。

7月5日(金)20時より、FODで配信されるドラマ『REAL 恋愛殺人捜査班』。

本作は、実際に起きた有名な殺人事件をモチーフにドラマ化したもので、舞台となるのは、警視庁に設けられた「恋愛感情のもつれによる犯罪特別対策班」という、男女の恋愛のもつれがきっかけで起きた殺人事件を扱う特殊な捜査部門。

主人公の大儀見壮真(おおぎみ・そうま)は真面目で不器用、恋愛とは無縁の雰囲気をもっているものの、上司にひそかに恋心を抱き、時にはストーカーになってしまう一面も。

もう一人の主人公・夢川幹也(ゆめかわ・みきや)は、悪気なく女性に手を出す容姿端麗な刑事。自称・恋愛マスターで多くの女性と交際経験があり、自由に恋愛を楽しんでいます。

大儀見を演じるのは、『婚活1000本ノック』(フジテレビ系)で大企業の御曹司ながら独特の風貌で異彩を放ち、ラストでは主人公との恋が成立した青年に扮した野村周平さん。

そして、夢川には現在、放送中の大河ドラマ『光る君へ』(NHK)で、一条天皇役を優雅な佇まいで演じている塩野瑛久さんを起用。

愛に一途すぎる大儀見と、愛を信じられない夢川が恋愛にまつわるドロドロとした難事件を解決すべく奔走します。

ハチマガは野村さんと塩野さんにインタビュー。撮影現場でのエピソードや初共演の印象などを聞きました。

  • 塩野瑛久 野村周平は取り繕わないところが魅力

まずは、本作のコンセプトへの感想から聞かせてください。

野村 ゆくゆくは海外配信も視野に入れていると聞いて、「本当に!?」と思いながら(笑)。でも、実際に起きた殺人事件をもとにしたというのは面白そうだなと思いました。
塩野 大儀見と夢川のキャラクター性がどうなるのか、そして、周平くんがどんなふうに役を作っているのかなどを考えながら、楽しみな気持ちで僕は撮影に臨みました。
刑事役に関しては、僕はこれまで“手錠をかけられる側”を散々やってきて、捕まえる側が初めてなので、演じながら「そうか、(事件の謎解きや経緯の説明など)いろいろやるんだよな」というのを改めて感じました。

恋愛のもつれがきっかけで起きた殺人事件に特化している点も目新しい部分です。

野村 もしかしたら「こういう捜査班が実際に存在するのかも」と考えたら面白いですよね。
塩野 サブタイトルに「恋愛殺人捜査班」とあるので、もっとライトな感じになるのかと思いきや、重くもあり、ドロッとした部分もありで、意外とダークな作品だなと感じました。
野村 僕もライト目な事件しか登場しないんだろうなと思っていたら、ちゃんと“泥沼”で。1、2話でいうと、2話は回想シーンが間に入る程度で、ほぼ大儀見の語りで構成されていて、台本を見たときにイヤだなと思いました(笑)。結果、「こんなにしゃべるのか!」くらいしゃべりましたね。

加害者と被害者、それぞれの“正義”があって事件に至りますが、感情移入するような人物はいましたか?

塩野 共感できるのは、しいてあげるなら夢川ぐらいで、他の登場人物にはまったく共感できなかったです。
野村 「共感できる」と言ってしまったら、犯罪を起こす可能性があるということだから「YES」とは答えづらいよね(苦笑)。
塩野 どの事件も殺した側が悪いのか、殺された側が悪いのか、みたいなことを考えながら演じていましたね。
野村 1話の冒頭もかなり衝撃的ですよね。ホラー作品が始まったのかと思いました。
塩野 俺たちはいつ登場するんだろうっていう…。
野村 さらっと出てきましたよね(笑)。

大儀見と夢川というバディを演じるにあたり、話し合ったことはありましたか?

塩野 二人で特別なにかを話し合ったことは特になかったです。
野村 いきなりラストシーンから撮り始めたからね。すぐに仲良くなったというか、良好な関係でのバディではないので、気を使うことなく自然に入っていけましたね。
塩野 「やっていこう!」みたいなものは一切なく、一緒に日光を浴びながら「気持ちいいね」みたいな会話をしながら(笑)。

キャラクターを構築するにあたって、アイデアを出した部分もあったのでしょうか?

塩野 僕は台本を読んで感じた大儀見の雰囲気と、周平くんがもってきた大儀見の雰囲気がいい意味ですごく違っていて、それに合わせて夢川のキャラを作っていった感じです。
周平くんって強そうじゃないですか。体つきもそうだし、刑事役としての説得力もある。準備稿では大儀見はもっとひ弱でナヨナヨした雰囲気だったのに、撮影に入ると体育会系の雰囲気があって、威圧感のある人物に仕上がっていた。「そうきたか」と感じましたね。
野村 ナヨナヨしていて気持ち悪さがあると「何かやらかしそう…」ってなるじゃないですか。それはイヤだったので、あえてちょっと屈強な雰囲気を心がけました。
塩野 衣装合わせのときに周平くんは「もっと気持ち悪い口調にしたほうがいいのか?」とか、「髪を下ろして不潔っぽくしたほうがいいのか?」などの提案をしていましたよ。
野村 俺、忘れてる(笑)。ありがとう。見た目でどういう人物かある程度伝わるから、見た目は大事ですよね。
塩野 今作は展開に大きな波があるわけではなく、淡々と捜査をしていく物語。二人のビジュアルやキャラクター性が重要で、完成した映像を見たら絵になるコンビに仕上がっていて、さらに、ちゃんと地に足がついた状態でストーリーが進行していく感じがよかったです。
夢川のビジュアルは、衣装さんから「サスペンダーを着けたいけど、(プロデューサーや監督から)ダメと言われそう」と話があって、僕は「多分、OKが出るから着けちゃいましょう。僕は好きですよ」とその格好で出ていったら皆さんの反応もよく、「よし、来たな」と。
そして、モテ男というのもイケメンオーラを過剰に演出するより、作り込みすぎないほうがいいと思ったので、視聴者の皆さんが違和感をもたないよう、ナチュラルさを意識しました。

今回、しっかり共演するのは初、初共演の前後で印象が変わった点などはありましたか?  

塩野 ギャップがないといえばないし、あるといえばあるというか、「まんまだな」という不思議な感覚(笑)。周平くんってまったく取り繕わないんですよ。
何より印象的だったのは、現場でスタッフさんたちを巻き込んで士気を上げる気遣い。意図してやっているのかわかりませんが、皆が肩の力を抜いて作品に臨めるような立ち振る舞いをされているのは、さすがだなって思いました。
野村 暇だから騒いでいただけだよ。
塩野 ちょっとトガったことをおっしゃるんですけど、それがまったく嫌味にならないところが、僕にはできない部分なので感心しました。
野村 共演前は特にないですね。だって、面識のないころから塩野くんのことを調べ上げていたら、それはそれで気持ち悪いでしょ(笑)。一緒に芝居をして感じたのは、真面目だっていうことかな。

それぞれ演じる役柄に共感する部分はありましたか?

野村 この質問が一番難しいんですよね。基本的に共感するところってないんですよ。大儀見って真面目な役かと思ったら、ちょっと気持ち悪い過去があって、「共感できる」と答えたら、ストーカー行為を認めるみたいにもなるので。
実際の僕と塩野くんの性格からいうと、配役を逆にするという考えもあったかもしれませんが、それだと「まんま」になっちゃう(笑)。僕はあえて大儀見をやってみて良かったと思います。
塩野 周平くんがおっしゃる通りで、僕はどちらかというと大儀見派。だからこそ、真逆の役柄を演じる面白さがあるんだろうなと思いました。
次回公開のインタビュー#2では、サイン入りプレゼントのお知らせもあります!

文・荒垣信子
撮影・鷹野政起

野村周平様 
スタイリスト:清水奈緒美
ヘアメイク:矢口憲一

塩野瑛久様
スタイリスト 山本隆司(style³)
ヘアメイク:礒野亜加梨


『REAL 恋愛殺人捜査班』(全6話)

■配信:2024年7月5日(金) 配信開始
■出演:野村周平/塩野瑛久
 竹財輝之助 工藤美桜 / 佐津川愛美 / 和田正人 他
■スタッフ:脚本:諸橋隼人 相馬 光
プロデュース:荒木勲 池田綾子 古谷忠之(AIR-X)
演出:川野浩司 加賀佐知子
総合演出:長江俊和
制作協力:NEBULA
制作著作:フジテレビ

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