ハチマガ

FOD独占配信!ヤクザ×BLドラマ『あなたを殺す旅』W主演の和田雅成さん&髙橋大翔さんにインタビュー

和田雅成(わだ・まさなり)さん
1991年9月5日生まれ。大阪府出身。2011年から芸能活動を開始し、2016年から出演している舞台『刀剣乱舞』シリーズのへし切長谷部役で人気に。主な出演作に、舞台「呪術𢌞戦」(七海建人役)、ミュージカル『ヴィンチェンツォ』(ヴィンチェンツォ・カサノ役)、テレビ演劇『サクセス荘』シリーズ(テレビ東京)、『あいつが上手で下手が僕で』シリーズ(日本テレビ)、土ドラ『バントマン』(東海テレビ・フジテレビ)など。2024年には主演ドラマ『神様のサイコロ』(BS日テレほか)の主題歌でアーティストデビューも。
髙橋大翔(たかはし・ひろと)さん
2000年8月19日生まれ。大阪府出身。2000年に芸能活動を開始し、2023年『第38回 MEN’S NON-NOモデルオーディション』で準グランプリを受賞後、MEN’S NON-NO専属モデルとして活躍中。『恋愛ドラマな恋がしたいin NEW YORK』(Abema TV)、ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ)、『アオハライド』(WOWOW)、『離婚後夜』(ABC)、映画『わたしの幸せな結婚』、『交換ウソ日記』、『赤羽骨子のボディガード』などに出演。

9月26日からFODで独占配信されるドラマ『あなたを殺す旅』は、漫画家・浅井 西さんによる同名のコミックが原作。

情に厚い男前な若頭・片岡錦司が、自身が起こした騒動のほとぼりが冷めるまで行方をくらますことを命じられ、世話係を任された若い組員・小田島漣と逃避行の旅へ。

身のまわりの世話から性欲処理まで淡々と遂行するも、小田島は「片岡を殺す」という密命を背負っていて…という任侠の世界で生きる男たちを描いた物語です。

柔和な雰囲気の人たらしでありながら、残忍な一面をもつ片岡を和田さん。壮絶な過去をもち、7年前の抗争で起きたある事件をきっかけに、片岡に対して強い憎しみを抱く小田島を髙橋さんが演じます。

ハチマガはW主演の和田さん&髙橋さんにインタビュー。役作りの裏側や撮影の思い出を聞きました。

  • 第一印象は「クールだけどかわいらしい」「兄貴肌のイケメン」

まずは出演が決まったときの心境から聞かせてください。

和田 素直に嬉しかったですね。ただ、BLというジャンルに本格的に飛び込むのは初めてなので、「どういう世界なのだろう?」「視聴者の皆さんはどういうふうにこのジャンルを見てくださるのだろうか」と勉強させていただく気持ちでした。
髙橋 僕のまわりでもBL作品に出演している友だちが多くいるので、いつか僕も挑戦したいと思っていましたし、決まったときは「やってやるぞ!」と気合いが入りました。

原作を読んでどのようなことを感じましたか?

和田 セリフが多いわけではないのですが、一つのコマにおける情報量が多くて、浅井先生はこの表情に「どういう思いを込めたのだろう」など読み解く作業に時間をかけました。
役者って、セリフに思いを乗せたがりがちなんですけど、片岡の場合は本心を表に出さないタイプで、乗せすぎると片岡じゃない気がしましたし、表向きは軽い男だから口ではそう言っているけど、その裏には違う考えがあるんじゃないかというバランスを探りながら演じなければと思いました。
髙橋 小田島は壮絶な過去を抱えていて、僕がこれまで歩んできた人生では絶対に補えないもので、どこから手をつけたらいいのかまったくわかりませんでした。性格だってぜんぜん違いますし、ここまで苦しみを抱えた役柄を演じたことがないので、生い立ちなどをふまえて一つ一つ丁寧に演じていきたいと強く思いました。

2人は今回が初共演ですが、初めて対面したときの印象を教えてください。

和田 大翔の第一印象はクールでした。ただ、今もそうですけど、表面に出ているクールさと、ここ(胸)にあるものがぜんぜん違うんですよ。実はかわいらしい部分もたくさんあります。
髙橋 カッコいい、イケメンっていうのが最初に抱いた印象でした。序盤は片岡を通して和田さんを見ていましたが、今日、久しぶりにお会いして改めて兄貴肌だな、本当に片岡みたいな方だと感じました。

和田さん34歳、髙橋さん25歳と年齢差がありますが、どんなふうに親交を深めていきましたか?

和田 撮影に入る前に本読みを入念にやらせていただいたんです。そのときは役だったり、芝居だったりのことしか話さなかったんですけど、撮影の合間にパーソナルな部分や過去、将来のことなどを話しながら仲を深めていったという感じでした。
髙橋 現場での時間を重ねながら打ち解けていきましたが、役柄的にも仲良くなることを急ごうとは思っていませんでした。お互い無理をするのではなく、居心地のいいポジションで少しずつ仲良くなっていきましたね。

ともに大阪出身ということで接しやすい部分も多かったと思います。

髙橋 和田さんが普段から関西弁で話しているのに対し、僕はそこまで関西弁が出ないんですよ。時々、和田さんにつられそうになりましたが(笑)、今回は現場も関西出身のスタッフの方がとても多く、関西人にはとっても居心地のいい現場でした。
  • 和田雅成 8時間座りっぱなしで完成した刺青の迫力に注目して

ともにヤクザという設定ですが、どのように役柄を構築していきましたか?

和田 いろいろな任侠作品を見たり、スタッフさんから「こういう人を参考にしては?」というものを教えていただいたりする中、自分が思い描いている片岡とニュアンスがちょっと違うなと感じたときは、僕の中での片岡のイメージと融合させながら役作りしました。
僕自身は大阪出身ということもあり、会話のテンポなど生きるスピードが人よりだいぶ早いのですが、片岡には大人の余裕があるので、和田雅成のスピードが100だとしたら、片岡は60~70くらいに速度を落として、そこに感情をなじませる作業に時間をかけました。
髙橋 小田島みたいな生き方をしてきたのなら、姿勢や目つきはきっとこんなふうになっていただろうなというものを考えて、原作に寄せていきました。そして、ひと目で他の人とは違う“異物感”を漂わせる佇まいを表現したかったので、常に誰かの目を気にしている危うさを意識しました。

プライベートに影響を及ぼすことはありませんでしたか?

髙橋 小田島になりきるため、極力、人と会話しないことを心がけていたので、撮影期間に会った人たちは「態度が悪い」と感じたんじゃないでしょうか(笑)。クランクインの2週間くらい前から徐々に小田島に寄せていったことで、作品の中でしっかりと小田島らしさが表現できたと思います。

二人とも大胆な刺青を背負っていましたが、仕上がるまでにかなり時間がかかったのではないですか?

和田 僕は8時間かかりました。作品の中の刺青って、うつぶせの状態で描き込んでいくものがほとんどですが、僕は座ったままでやろうということになり、ずっと座りっぱなしで。
髙橋 まさか、描いているとは思わないですよね。多くの方がシールだと思うんじゃないかな。ハードスケジュールの撮影の合間に、8時間をかけて完成した和田さんの苦労をぜひ感じとってほしいですね。そして、アップになったときの画ヂカラの強さ!
和田 惹き込まれるよね。迫力のあるビジュアルはどうしても時間がかかるものだし、本当に体力との勝負でした。
髙橋 僕のほうは色が入っていないので3、4時間くらいでした。スタッフさんから「寝てていいよ」と言われたのですが、なかなか眠れなくて、ずっと浅い眠りの中にいる感覚でした。頭がボーッとしたまま撮影がスタートして、だけど、本番はハードなシーンが多いから頭を切り替えて、みたいな。
和田 本当にハードな日々だったね。
  • 髙橋大翔 銃口を向ける深刻な場面で和田雅成の鼻から「グゴッ」という音が…

シリアスなシーンや濃厚なラブシーンの裏で「思わず笑ってしまった」ことがあれば聞かせてください。

和田 1話で片岡が小田島からカップラーメンを食べさせてもらう場面で、「フーフーしろ!」って片岡が言うんですけど、実はアドリブだったんですよ。
台本では口に運んでもらって「アッチ!お前ホント、そういうところ下手くそだよな」で終わりでしたが、カットがかからないからそのまま続けていたら、全部使われていました(笑)。

強面の片岡が、いきなり「フーフーしろ」とかわいらしいことを言い出すちょっとコミカルな場面でした(笑)。

和田 直前までは片岡と小田島だったのに、「フーフーしろ」から和田雅成と高橋大翔でしたね(笑)。
髙橋 あのシーンは本当に面白くて大好きです。
和田 俺、ニヤニヤしながら見ちゃったもん。
髙橋 僕が笑ってしまったのは、ベッドで寝ている片岡に小田島が銃を向けるシーン。すべての意識を片岡に集中させていたら、和田さんの鼻からいきなり「グゴッ」という音が聞こえてきて。
連日のハードスケジュールをこなしながらの撮影だったので、和田さん、いつの間にか寝ちゃってたんです(笑)。シリアスな場面だから「笑っちゃダメだ」とガマンしつつ、でも、まわりのスタッフさんたちが「和田雅成、なんか鳴らしたぞ」みたいなにざわつき始めて。
和田 本番のカメラがまわっていることすら気づかないくらいギリギリの状態だったので、寝ていたというよりほぼ気絶でした。
髙橋 確か、この日に初めて刺青を入れたんですよね。
和田 あれは申し訳なかった。でも、大翔には悪いけど、あんなハードスケジュールの中、ベッドで寝るシーンなんて抗えるわけがない。どうしようもなかったよ。
髙橋 小田島に命を狙われながら、睡魔と戦っていたんですね(笑)。

配信を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

和田 今までにないBLとヤクザという組み合わせで、どんな作品なのか予測できないと思いますが、ほかのBL作品とはひと味違うラブシーンが見どころの一つですし、男の友情や家族愛が絡んできて、この世界から抜け出せなくなると思います。
髙橋 全身全霊で挑んだ自信作です。あまり、BLを見たことがない方、なじみがない方にも刺さる部分があると思うので、一人でも多くの方に見ていただけたら嬉しいです。
プレゼント

抽選で、和田雅成さん&髙橋大翔さんのサイン入りチェキをプレゼントします!

応募受付は終了いたしました。
たくさんのご応募ありがとうございました!
当選者の発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。

取材・文:荒垣信子
撮影:西谷圭司


『あなたを殺す旅』

配信:9月26日(金)20時より#1、#2 FOD独占配信スタート(全6話)
以降、毎週金曜20時~最新話配信

出演:和田雅成 髙橋大翔
遊屋慎太郎、堀 海登、寺中敬輔、工藤俊作、小沢真珠 ほか
 
原作:浅井西『あなたを殺す旅』(徳間書店Charaコミックス/コルク)
主題歌:山本大斗『徒然 -Tsurezure』作詞・作曲:山本大斗
監督:上條大輔
脚本:高橋ナツコ
音楽:鷹尾まさき
プロデュース:片山武志(カルチュア・エンタテインメント)
鹿内植(フジテレビ)
村田亮
(敬称略)
制作プロダクション:アンリコ
製作:「あなたを殺す旅」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、フジテレビ)

ハッシュタグ:#アナコロ

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