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山田裕貴「本当に面白い。自信を持ってお届けできる」渡部篤郎は佐藤二朗との共演に涙 映画『爆弾』ジャパンプレミアレポート

映画『爆弾』ジャパンプレミアが10月2日に行われ、主演の山田裕貴さん、伊藤沙莉さん、染谷将太さん、坂東龍汰さん、寛一郎さん、渡部篤郎さん、 佐藤二朗さん、永井聡監督が登壇しました。

本作は、『このミステリーがすごい!2023年版』(宝島社)『ミステリが読みたい 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)で1位を獲得した、同名のベストセラー小説を映像化したもの。

爆発を予知する謎の中年男と爆弾の在りかを探す警察が繰り広げる、先読み不能の謎解きゲームと、東京中を駆けめぐる爆弾探しがリアルタイムで進行。ミステリーと超ド級のアクションが織り成すエンターテイメント作品です。

寛一郎「そろそろ膀胱が…」予想外の長時間イベントにピンチ

まずは、東京・恵比寿ガーデンプレイスでレッドカーペットイベントを開催。染谷さん、坂東さん、寛一郎さん、永井監督が車から姿を現すと、観客から大歓声が沸き起こりました。続いて山田さん、伊藤さん、渡部さん、佐藤さんが登場すると、ひときわ大きな拍手が。キャスト陣はレッドカーペットを歩き、集まった大勢のファンと写真撮影をしたり、サインを書いたりして交流を楽しみました。
山田さんは「これだけたくさんの方が集まってくださって嬉しいです。ものすごく面白い作品ができたと思います。スタッフさんの力と、キャストの力が集まって、みなさんに何かを問いかけるような作品ができたので、自信を持ってお届けできる気がします」とあいさつ。
伊藤さんはMCから名前を呼ばれるも一瞬、間があり、佐藤さんが「何をボーッとしてたの!」とツッコミ。伊藤さんは「(次は)二朗さんかと思った!」と笑い、本作はとにかく面白いと熱く語りました。
染谷さんは「自分が出てなかったら、たぶん嫉妬する」とコメント。続いて坂東さんも名前を呼ばれますが…佐藤さんから「あなたも何をボーッとしてるの!」とツッコまれ、会場は笑いに包まれました。
そして寛一郎さんは「まさかレッドカーペットの時間がこんな長くて、ファンサービスが濃厚だとは思わなくて。そろそろ僕の膀胱が爆発しそう」と告白し、会場には再び笑いが。佐藤さんは「レッドカーペットで何を(言う)!寛一郎の膀胱が心配ですよ」と気遣いました。
渡部さんは名前を呼ばれると、佐藤さんを隠すように悠々と前へ出て、佐藤さんは「完全に被ってる!」とまたもやツッコミ。渡部さんが、共演者やスタッフを立てるようなスマートなあいさつをすると、キャスト陣からは「カッコいい!」の声が上がりました。
その勢いで、佐藤さんも歓声を浴びながら、階段を降りて優雅にターンをして見せますが、寛一郎さんの膀胱を心配。寛一郎さんは「ちょっと巻き(急いで)でお願いします」と言って笑わせました。
永井監督は「みなさんにお届けすることができて嬉しいです。2時間半弱、ずっと面白いのでお楽しみに。音にこだわっているので、ぜひ映画館に足を運んで」と呼びかけました。

山田裕貴“褒められ待ち”が伊藤沙莉にバレる!?

そして、伊藤さんと坂東さんの芝居を絶賛するトークが続くと、伊藤さんがニヤニヤと笑い出し、隣の山田さんを見て「自分のこと言ってもらえるか緊張してる…」とイジる場面も。山田さんは「すいません、やっぱり褒めてもらえると嬉しいので」と照れ笑いを見せました。
ところがその後も、寛一郎さんの体調や、渡部さんのお芝居の素晴らしさに関する話題が続き…佐藤さんがたまらず「俺と山田のことを褒めてくれるのかと!」と挟むと、渡部さんが「俺は素晴らしいから。ごめん」と余裕の表情を見せて、笑いを誘いました。
会場をこれでもかと笑わせる佐藤さんですが、染谷さんは「冗談じゃなく、目を瞑ると(佐藤さんが演じた)タゴサクが出てくるくらい、脳裏に焼きつきました」、寛一郎さんも「怖かったです。タゴサクの体の大きさと眼圧(目力)、あの不気味さがすごい」と絶賛。
山田さんは「本当に面白いです。『「爆弾」見た?ヤバいよ』ってなる力を持っている作品なので、楽しみに待っていてください」と締めくくりました。

山田裕貴はミステリアスな人になりたい!?染谷将太が暴露

その後は、ザ・ガーデンホールに会場を移して舞台挨拶が行われました。“ネタバレしないように見どころを語る”という難題に悩むキャスト陣。 山田さんは、本作で人生初の海外映画祭に参加したそうで、「海外って、作品が面白くなかったら上映中にみんな立って帰っちゃうんです。でも『爆弾』は誰一人立たず、終わったら拍手喝采でした」と明かし、観客からは拍手が湧き起こりました。
伊藤さんと坂東さんは共演シーンが多く、撮影の合間もよくおしゃべりをしていたそう。坂東さんは伊藤さんより年下のため「僕がペコペコした感じでしゃべっていた」と言うと、伊藤さんが「ペコペコしてない!」と即ツッコみ、息ぴったりの様子です。
伊藤さんは坂東さんについて「太陽みたいに、みんながハッピーになる空気を持っている。“邪”がない。現場を明るくしてくれて、いい空気感のなかでお芝居をさせていただけた」と語り、坂東さんは「ありがとうございます」と微笑みました。
染谷さんは「山田くんがスタンバイ中にボソッと『俺、もっとクールになりたいんだよね』って言い出して。でもその言い方がめちゃくちゃクールで」と暴露。
山田さんは「でもクールな人って『クールになりたい』って言わないよね。(自分は)ミステリアスになりたいんです」とこぼすも、佐藤さんは「いいんじゃないの?今のままで」と声をかけました。
そんな佐藤さんは、高い演技力を持った俳優陣との共演が本当に楽しかったそうで、「撮影中は毎日、家に帰ったら妻と晩酌しながら『楽しいわ』って言ってました」と明かしました。

渡部篤郎 佐藤二朗との共演に感極まり涙「付き合いは長いんです」

改めて、キャスト1人ひとりが本作をアピール。

山田さんは「原作が素晴らしく面白いですが、原作を読んでいない方も楽しめます。二朗さんがよく言っていますが『極上の映画体験ができる』と思うので、楽しみに観ていただきたい」と伝えました。
伊藤さんらも順にコメントし、渡部さんは「人の業(ごう)が描かれている。個人的には…」と言うと、感極まり涙。
佐藤さんが「なんですの、渡部さん!もらい泣きしそうになっちゃう」と驚くと、渡部さんは「(佐藤さんとの)付き合いは長いんですよ…」と言葉を絞り出しました。

佐藤さんは「渡部さんが主役の作品で、僕が脇を支える役が多くて。今回、嬉しそうに電話してきて『逆にお前を支える側に立てて嬉しい。出るよ』って言ってくださった。それを思い出してくれたんだと思いますけど、いきなり泣き出すから…」とフォロー。
渡部さんは「スズキタゴサクは、二朗にしかできない。そういう大作に出させてもらって、感慨深いものがありましたね」と、しみじみと語りました。

最後は、日本初の上映会を記念して、キャスト陣が客席をバックに自撮りで記念撮影。山田さんは「それでは、いきますよ!わ~い!」と独特のかけ声で盛り上げました。

取材・文:松木優子
撮影:鷹野政起


映画『爆弾』

10月31日(金)全国公開
出演:山田裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、坂東龍汰、寛一郎、片岡千之助、中田青渚/加藤雅也、正名僕蔵、夏川結衣、渡部篤郎、佐藤二朗

原作:呉勝浩『爆弾』(講談社文庫)
監督:永井聡
脚本:八津弘幸、山浦雅大
主題歌:宮本浩次『I AM HERO』(UNIVERSAL SIGMA)

配給:ワーナー・ブラザース映画
©呉勝浩/講談社 2025映画『爆弾』製作委員会

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