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豪華キャスト・監督が満を持して集結! 本作に込めた想いやカンヌへの意気込みを語り尽くす
映画『箱の中の羊』完成披露試写会 オフィシャルレポート

日本映画では『万引き家族』以来、8年ぶりのオリジナル脚本となります是枝裕和監督最新作『箱の中の羊』(配給:東宝 ギャガ)が5月29日(金)に全国公開いたします。
これまでカンヌ国際映画祭を中心に数々の栄誉ある受賞を果たしてきた是枝監督作品。『そして父になる』(13)では審査員賞、『万引き家族』(18)では最高賞パルムドール、『ベイビー・ブローカー』(22)ではエキュメニカル審査員賞と主演のソン・ガンホが韓国人俳優初の最優秀男優賞、『怪物』(23)ではクィア・パルム賞と脚本家・坂元裕二が脚本賞を受賞。大きな話題となりました。
現代社会やそこに生きる人々を鋭く温かい眼差しで描き作品を作り上げてきた是枝監督が、最新作『箱の中の羊』で描くのは、“少し先の未来”の“夫婦”そして“家族”の物語。子供を亡くした夫婦が迎え入れたのは、息子の姿をしたヒューマノイド。止まっていた家族としての時間が再び動き出した彼らを待ち受けていたのは、想像を超えた<未来>だった――。 主演は綾瀬はるかと千鳥の大悟。夫婦を演じます。綾瀬は妻で、建築家の甲本音々(こうもとおとね)。大悟は夫で、工務店の二代目社長、甲本健介(こうもとけんすけ)。そして二人の息子、甲本翔(こうもとかける)、その姿をしたヒューマノイドには200名以上のオーディションから抜擢された桒木里夢(くわきりむ)。彼らが織り成す新たな“家族のかたち”に期待が膨らみます。

そして先日、第79回カンヌ国際映画祭【コンペティション部門】への正式出品が決定! 是枝監督作品がカンヌ国際映画祭で【コンペティション部門】に選出されるのは、2023年の『怪物』以来3年ぶり、8回目の選出(本映画祭への出品自体は10回目)。本作は国内に留まらず、早くも世界184の国と地域で配給が決定しており、NEONの配給が決まっている北米ほか、韓国、タイ、台湾などのアジア各国・地域、フランス、イタリア、ドイツ、イギリス、スペインなどヨーロッパ諸国、南米や豪州など全世界各国・地域で今後劇場の公開が予定されるなど、国際的な舞台においても期待と勢いが高まっています。

5月11日(月)に映画『箱の中の羊』完成披露試写会が開催され、W主演を務める綾瀬はるか、大悟をはじめ、息子役とその姿をしたヒューマノイドを演じた桒木里夢、寛一郎、柊木陽太、野呂佳代、そして是枝裕和監督が登壇しました。テクノロジーが進化した少し先の未来を舞台に、夫婦と息子、そして息子と同じ姿をしたヒューマノイドが織りなす“新たな家族のかたち”を描く本作。イベントでは、作品に込めた思いや撮影現場でのエピソードをたっぷりと語っていただいたほか、カンヌ国際映画祭への正式出品を控えた今の心境や、世界へ届けたい本作の魅力について、それぞれの熱い思いが語られました。

第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品『箱の中の羊』(5月29日公開)が、ついにお披露目!5月11日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて完成披露試写会が実施され、W主演の綾瀬はるかと大悟(千鳥)、共演の桒木里夢、寛一郎、柊木陽太、野呂佳代、そして是枝裕和監督が登壇した。

満員御礼の中、客席通路を闊歩してステージに登壇したキャスト陣。建築家の甲本音々を演じた綾瀬は「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。今日皆さんに観ていただけるということで、とても楽しみです」と微笑み交じりに挨拶した。音々の夫で工務店タマケン2代目社長の甲本健介を演じた大悟は「登場する前に『映画の舞台挨拶って独特よな』って舞台挨拶を経験したことがないのに言って…ちょっと恥ずかしいな。でもスッゴイ雰囲気ですね!」と普段の畑とは違う状況に初々しかった。一方、甲本夫婦の一人息子の姿をしたヒューマノイド・翔役の桒木がしっかりとした言葉で挨拶すると、思わず大悟は「わしの挨拶なんやったん?」と肩を落としていた。
日本映画では『万引き家族』以来、約8年ぶりのオリジナル脚本作となる是枝監督は、生成AIを使用して死者を蘇らせる中国のビジネスが着想の出発点だと明かし「起業した方にインタビューする中で、ロボット工学の進化に合わせてヒューマノイドとして『ただいま』と帰って来るところまで自分のビジネスを広げたいという話を聞きました。そうなると結構大変だけれども、それが実現した未来の設定で書いてみようと思いました」と述べた。
綾瀬は初共演の大悟との夫婦役について「最初はビックリしたけれど、すぐに面白そうだと思いました。大悟さんの喋り方も聞き馴染みのある方言だったのでしっくりきました」と心境を述べると、大悟は「こっちの方がビックリしましたよ。監督にも『大丈夫ですか?』と聞きましたから」と綾瀬の夫役という抜擢に驚嘆した様子。是枝監督からは「大悟さんが思う程、違和感はない。僕としては普通」と太鼓判を押されたという大悟だが、本作の取材を受ける中で、監督が「あの違和感がいいんです!」と発言していたことを暴露して笑いを取っていた。そんな大悟の魅力について是枝監督は「人間味。今の若い人にはない人間臭さが良い」などと評していた。

人間とヒューマノイドの二役に挑戦した桒木は「是枝監督から、自分らしくやっていいよと言われたので普通に自分らしくやりました」と伸び伸び演じることができたそうで、綾瀬と大悟のこともすぐに「パパ、ママ」と呼んでいたという。タマケン従業員の日高玄役の寛一郎は初の是枝組参加を振り返り、「楽しかったけれど怖かった。僕も里夢と同じように好きにやってくださいという演出をされて」と是枝マジックに新鮮な面持ち。大悟とは撮影以外でもコミュニケーションを取っていたそうだが「初めてお会いした時に『寛一郎って本名?長男?』と一通り聞かれて『そうです』と答えたものの、それから1週間後にお会いしたらまた同じことを聞かれて…」と大悟の天然ぶりを証言すると、大悟は「それはツッコめってことやんか!」と赤面していた。
ヒューマノイドのリーダー・今野詩季役の柊木は、前作『怪物』以来約3年ぶりの是枝組で「監督から指示されたのは寛一郎さんたちと同じ、好きなようにやっていいよという感じで。楽しかったです」と笑顔。音々に注文建築を依頼する夫婦・羽野佳澄役の野呂は、俳優・大悟について聞かれると「勉強のために家族のシーンを見学しに行ったら、セットから降りてきた大悟さんに『俺の芝居、どやった?』と言われた」と爆笑し、さらに「大悟さんはバラエティ番組のお芝居をするコーナーで『是枝やってる』と言っている」と是枝監督に告げ口した。大慌ての大悟をよそに、是枝監督が「画面に『是枝』と文字が大きく出るやつですよね?写メ撮りました。もっと言って欲しい!」と意外にも声を弾ませると、大悟は「怒ってなかった…」と胸を撫で下ろしていた。
また『海街diary』(2015年)以来となる是枝監督の様子について綾瀬は「11年前ももちろん凄く穏やかでいらして、でも今回はさらになんだか凄い領域に行かれていた。監督の空気と目の奥にある自信…」と綾瀬節で語ると、すかさず大悟は「目の奥にある自信を見られていたそうですよ。それはなかなか恥ずかしいですよね」と大笑いだった。

劇中にはデッサンを描くシーンのある綾瀬だが「小さい頃から美術の成績が良くて、模写とかも得意で模型を作るのも得意」だそうで、是枝監督曰く「(手元は)プロの方の吹き替えの予定が、綾瀬さんから『私できると思います。美術、得意だったんで』と言われて。でも実際に素晴らしかったのでそのまま綾瀬さんの手元を使いました」と舞台裏も明かされた。

第79回カンヌ国際映画祭での公式上映は現地時間5月16日で、是枝監督、綾瀬、大悟、桒木が現地に参加する予定。是枝監督、綾瀬、桒木が現地の反応に期待を寄せる中、国際映画祭初体験の大悟は「レッドカーペットで最初に車を降りたわしが綾瀬さんに手を出せるかどうか。これが出せたら大悟はまだ冷静やけれど、出ていなかったらド緊張していると思ってください」と予告していた。
最後に、上映に向けて大悟は「観た人によって思うことも違うと思いますが、それも良しです。大悟は笑かしてはいません。ちゃんとやっています」と俳優として挨拶。綾瀬も「AIやヒューマノイドを題材にしていますが、喪失や愛情、家族とは?などを丁寧に描いた作品です。観終わった時にジワッと残るものがあると思います」とPR。是枝監督も「原案から立ち上げて作った映画は久しぶりで、自分の頭の中にあったことというよりも、その間に出会った方々との交流の中ででき上がった作品。自分で観てもとても豊かなものが映っているし、あの空気感の中でしか生まれなかったものを皆で作り上げる事ができたと実感しています」と手応えを述べていた。

STORY

息子を亡くして2年、建築家の音々(おとね)と工務店の二代目社長を務める健介の甲本夫婦は、息子・翔の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。
彼が到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答えるのだった。
少しずつ動き始める家族の時間。静かに広がっていく波紋。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への想いが露わになっていくのだった。夫婦とは?家族とは?彼らは大きな決断に迫られる。
そんな中、ヒューマノイド翔は密かにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める──。

『箱の中の羊』

■出演
綾瀬はるか 大悟(千鳥)
桒木里夢 清野菜名 寛一郎
柊木陽太 角田晃広 野呂佳代 星野真里 中島歩
余貴美子 田中泯

■監督・脚本・編集
是枝裕和

■音楽
坂東祐大

■製作
フジテレビジョン ギャガ 東宝 AOI Pro.

■制作プロダクション
AOI Pro.

■配給
東宝 ギャガ

©2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.

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