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ドラマ『ルパンの娘』で
ラブコメディに挑戦する
深田恭子さん&瀬戸康史さんにインタビュー
深田恭子(ふかだ きょうこ)さん
1982年11月2日生まれ。東京都出身。1996年『第21回 ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリを受賞し芸能界デビュー。以後、ドラマ『神様、もう少しだけ』、『初めて恋をした日に読む話』、映画『下妻物語』『ヤッターマン』など、数々の作品で主演、ヒロインをつとめる。木曜劇場には『隣の家族は青く見える』(2018年1月クール)以来、1年ぶりの主演。
瀬戸康史(せと こうじ)さん
1988年5月18日生まれ。福岡県出身。2005年に芸能界デビュー。最近ではドラマ『透明なゆりかご』や連続テレビ小説『まんぷく』、映画『寝ても覚めても』などの話題作に出演。フジテレビ系は近年ではドラマ『海月姫』や『パーフェクトワールド』に出演している。今後も、9月13日に公開の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』に出演する。
7月11日(木)スタートの木曜劇場『ルパンの娘』は、家族の誰よりも盗みの才能を持つものの、泥棒家業を継ぐことを拒み、図書館司書として働く三雲華(深田恭子)と、泥棒逮捕を仕事とする華の恋人・桜庭和馬(瀬戸康史)の恋愛を描くラブコメディ。
原作は2015年8月に発表され、この春にも各書店の文庫売上1位を獲得するなど、ロングセラーとなっている横関大さんの同名小説。
泥棒一家“Lの一族”(Lは大泥棒・ルパンの頭文字)を演じるキャストに、渡部篤郎、小沢真珠ら、また警察一家“桜庭家”を演じるキャストに、藤岡弘、マルシアら豪華キャストが揃ったことも話題になっています。
『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』(フジテレビ系/2012年10月クール)以来、およそ7年ぶりの共演となる深田恭子さん&瀬戸康史さんに、ドラマの見どころ、撮影の裏話などをうかがいました。
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普通のシーンがいっさいなくて、
逆に楽しいです(深田)
クランクインして、今どんなことを感じていますか?
深田
私は、本当に毎日、濃い一日を過ごさせていただいていて、休憩する間もないくらいのおもしろさというか、1カット1カット監督のこだわりだったり、カメラワークだったり、スタッフのみなさんのこだわりと熱意を感じながら、みんなで楽しみながら撮影しています。
瀬戸
僕は悩んでいます(笑)。監督が求めるものが、華(深田)とのシーンは『ロミオとジュリエット』なんですよ。“ロミオ感”みたいなものが、自分の中でまだ…。監督が画を見ながら、「今のよかった」とか言ってくださるんですけど、そういう言葉を励みに僕は必死でやっているっていうか、真面目にやっています。かなりのカロリーを使いながらやっていて、楽しいんですけど、ほとんど初めてに近い本格的なラブコメディなので、今までで一番悩んでいるかなっていう感じですね。
瀬戸さんは、武内英樹監督とご一緒したかったそうですが、実際の現場はいかがですか?
瀬戸
ある程度のビジョンというものは、監督の中にあると思うんですけど、現場で頭の中に生まれてくるものがたくさんある方なんだっていうのは、すごく感じました。だから、「ここ、もうちょっとこうやってみて」とか、そういう細部へのこだわりは強く感じますよね。それに応えられるようにやりたいなという気持ちです。
それは、意外性のあるアイデアだったりするんですか?
瀬戸
この間なんかもう…僕らの出会いのシーンがあって、そこを“引き”も“寄り”も撮ったんですけど、冗談かもしれませんが「寄りは使わん!」と言ってました(笑)。そういう画のインパクトとか、我々のシーンに関しては、キレイさとか、時には切なさみたいなものを、すごく大事にされているというか。
深田さんは、以前『神様、もう少しだけ』でご一緒されていますが、改めて武内監督とはいかがですか?
深田
自分にとっては、お父さんのような存在なので、恥ずかしくて、実はあまり話せないんです(笑)。何を言われても、「はい、はい」って。ちょっと演出が難しく感じても、「はい」と言って、とりあえずやってみようと思っています。
ご自身が演じている役柄と、お互いが演じている役の印象を教えてください。
深田
自分の役は…何から何まで普通じゃない女性なので、普通のシーンがいっさいなくて、逆に楽しいです。しかも、監督に、「好きでしょ?こういうの好きでしょ?」って言われて(笑)。なぜそう思われたのか、時間があるときに聞いてみたいと思います(笑)。
最初に本を読ませていただいたときは、どんな内容になるか、「これ映像化できるのかな?」と思いましたが、自分が現場に行ったときは、スタッフの方々が想像を超えるような現場を作っていてくださったので、そこに気持ちよく乗せていただいて、華という女性ができているような気がします。
瀬戸さんは、姿勢から警察らしいというか、とってもたたずまいが素敵です。凛々しさもありながら、一方で『ロミオとジュリエット』感もあって。例えば、手をつないでいて、離れるシーンでは指先までもがすごく美しくて。これからも色々なシーンがありますが、どんなふうに演じられるのか、すごく楽しみにしています。
最初に本を読ませていただいたときは、どんな内容になるか、「これ映像化できるのかな?」と思いましたが、自分が現場に行ったときは、スタッフの方々が想像を超えるような現場を作っていてくださったので、そこに気持ちよく乗せていただいて、華という女性ができているような気がします。
瀬戸さんは、姿勢から警察らしいというか、とってもたたずまいが素敵です。凛々しさもありながら、一方で『ロミオとジュリエット』感もあって。例えば、手をつないでいて、離れるシーンでは指先までもがすごく美しくて。これからも色々なシーンがありますが、どんなふうに演じられるのか、すごく楽しみにしています。
瀬戸
僕の中の和馬のテーマは、「真面目であるというところ」と「鈍感であるというところ」の二つです。あと、警察で結構アクションもあるんですけど、そこは攻撃的なアクションで、そういうお芝居をするのは初めてに近いので、普段の和馬とのギャップというか、ちょっと男らしさとか力強さは出していこうかなと思っています。本当に柔らかい人ですね。
深田さん演じる華は、泥棒ということを最初は隠していて、和馬は警察側として追いかけていくことになるんですけど、そこの表情が見えないじゃないですか。だから、そこの芝居の難しさっていうのはありますよね。ドラマ的には、そこのリアクションを映さないといけないわけで。そういうちょっとしたことが難しいところがあります。でも、楽しいですね。
深田さん演じる華は、泥棒ということを最初は隠していて、和馬は警察側として追いかけていくことになるんですけど、そこの表情が見えないじゃないですか。だから、そこの芝居の難しさっていうのはありますよね。ドラマ的には、そこのリアクションを映さないといけないわけで。そういうちょっとしたことが難しいところがあります。でも、楽しいですね。
次回公開の深田恭子さん&瀬戸康史さんにインタビュー#2ではプレゼントのお知らせもあります!
取材・文 鈴木 知子
『ルパンの娘』
放送:7月11日スタート 毎週木曜22時
原作:『ルパンの娘』横関大(講談社文庫刊)
出演:深田恭子、瀬戸康史、小沢真珠、栗原 類、どんぐり、藤岡 弘、(特別出演)、加藤 諒、大貫勇輔、信太昌之、マルシア、麿 赤兒、渡部篤郎 ほか
