日本代表の今後について自信を語ったキャプテン・清水。(Getty Images)
ワールドカップ男子大会 ロシア戦後の主なコメント
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●南部正司監督
今日の試合は、やはりサーブが走って安定したサイドアウトが取れている時はしっかりとした展開ができ、また、相手に先行されて今までなら相手に持っていかれたような展開でも、選手たちがそこから盛り返せたのが第1、3セット。第2、4セットについては、レセプション(サーブレシーブ)が、特にジャンプフローターサーブに少しずつ崩されて、強いジャンプサーブにポイントを取られた。4セット目までは粗さと粘りがハッキリと出た。第5セットは一進一退の攻防になったが、やはり最後のところで相手のサーバーがあの(意表をついた)コースに打てるというのは、悔しいですが、我々の方がまだ経験が足りないかなと感じた。
大会を通して1戦1戦チームは成長してきた。世界のトップレベルのチームからも、自分たちのカラーさえ出せば、セットを取ることができた。今大会を乗り越えた経験というのは選手、スタッフにとって本当に大きな自信になっている。ただ、実際には6敗したわけですから、その6敗からどれだけ勝ち星を取れるチームに成長するか。2016年に向けての強化計画をしっかりと組み、今以上のチームを作るように努力をしていきたいと思います。
●清水邦広
今日のロシアは非常にブロックの高いチームですが、そこまでブロックの組織はよくないので、嫌らしいところに当てればブロックアウトを取れますし、高いだけでそこまできつくはなかった。序盤からずっと集中できたセットというのは取れていますし、レセプションも安定して、こちらのサーブも入っていたんですが、出だしに相手に点数をリードされてしまうと、相手のサーブがよくなって、こちらのレセプションが乱れてセットを取られてしまう、という展開になってしまったのでそこは今後に向けての反省点。今回のワールドカップは、一戦一戦やるごとにチームが伸びていったし、自分自身もやっていてすごく楽しかった。このチームはまだまだ、オリンピックに向けて強くなれるチームだと自信を持って言えるチームになったと思います。
●石川祐希
今日の試合はフルセットで負けてしまいましたが、内容としては悪くないゲームだったかなと思います。4セット目に崩れた時に耐えられなかったけれど、5セット目は悪くなかった。でも負けてしまったのは事実なので、自分たちの足りないところを修正していきたい。自分自身の課題はレセプション。サーブ、スパイクは、ベストを尽くせば世界に通用しないことはないな、というふうに思いました。あとは体力、筋力を強化して、それを持続させるようにしていきたいと思います。