アルゼンチン戦で奮闘した日本。(Getty Images)
ワールドカップ男子大会 アルゼンチン戦後の主なコメント
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●南部正司監督
第1セットは序盤のサイドアウトが取れず出遅れたが、競り合いにできたのは、柳田、石川といったサーバーが効果的にいいサーブを打ってくれたことが原動力になった。ただ、競り合いの中、相手の方が精度の高いプレーをしたと思う。第3セットは先行する場面もあったが、レセプションのところから崩れてしまった。こういった大きな大会を経験することによって、必ず若い選手は力をつけ、チームにとって欠かせない存在になると思う。明日の試合は、選手のいい部分をもっと引き出せるように、スタッフがいろいろな面で選手をサポートしてベストを尽くしたい。
(この試合でリオ五輪出場権獲得の可能性がなくなったことについて)大阪ラウンドが終わって可能性が低くなったとはいえ、最後まで諦めないでやろうと言ってきた。いくつかある目標の中の一つが消えてしまったことに関しては、私自身も、もちろん選手たちも悔しい思いをしていますが、世界のトップレベルに手が届くようなところにまで来ているという自信も、今大会得ているので、それを糧にしながら残り2戦を戦いたいと思います。
●永野健
思い通りに行かない時に誰が立て直すかが大事だけど、今日は誰もいなかった。レセプションが崩れた時にも、(スパイカーがリバウンドを取って)つないでもう一回攻める、というしつこさがなかった。メンタルの持っていき方だったり、声の掛け方というのをもう一度やっていかないといけない。(ディフェンスに関しては)相手の攻撃が速い分、「速くポジションに入らなきゃいけない」というのがあって、相手のフェイントに対して動きが遅れ、なかなか拾えなかった。それを何本かひっかけて攻撃するチャンスがあれば、また違った展開になったかなと思います。
●深津英臣
サイドアウトを思うように取れなかったことで、自分自身が考え過ぎてしまったし、思い切ってトスを出せていなかったのかなと思う。アルゼンチンのブロックは非常に横の移動が速くて、うまかった。全員がもう一つ仕事をしないといけなかった。もう少し何かできたはず、という思いがある。僕自身は、Bパスになった時にもう少し質のいいトスを上げられたし、ムード的にも、今日は柳田がレセプションが崩れて悩んでいて、表情がいつもと違っていたけど、そこでもう一声かければよかった。苦しい時に何をしてあげるか。セッターは周りの選手1人1人の顔をもっと見ないといけない。もっとチーム一丸となってできないと、世界ランクのトップレベルのチームには勝てない。それはわかっていたことだけど。明日はもっと気持ちを前面に出してやりたい。