1968年から寝台特急として、大阪と青森を結んで来た「日本海」。経由するのは二府八県、六つの線区。トータル1000キロを超える距離をおよそ15時間かけて走破します。
日本海に沿って走り、大阪と青森を結ぶ「日本海」は、今日では数少なくなった貴重な寝台特急。24系客車の端正な美しさは国鉄時代から何も変わることなく、見る者を魅了し続けていました。
その「日本海」も2012年3月17日のダイヤ改正で定期運用を終了しました。

19時31分。 まだ冬の面影が残る青森駅を「日本海」は大阪へ向けて発車。列車は夜の奥羽本線、羽越本線をひた走り、富山で朝を迎えます。敦賀では青森からけん引を務めてきたEF81形の機関車交換の様子も映像に収録。敦賀を過ぎると、やがて列車は湖西線へ。車窓に波穏やかな琵琶湖が姿を見せると、京都、大阪はもうすぐです。
終着、大阪着は10時27分。
青森から大阪まで1023.4キロ、およそ15時間の道のりの車窓風景は変化に富み、鉄道旅行の醍醐味を存分に味わうことができます。
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